【梅ちゃん先生 特別編】中山11R サトノアレスには逆らえない

[ 2017年3月19日 08:00 ]

 平井の酒場で一杯やっていると、常連の金城がスポニチを広げながら白い目を向けてくる。「あんた、いつから本命党に鞍替えしたんだ。穴党の看板が泣いてるぜ」。ご不満は甘んじて受けるが、まずはパドックでサトノアレスの馬体を見てからにしてもらいたい。

 昨年の朝日杯FSから3カ月で身につけたのは分厚い鎧のような筋肉。「アレスは成長を促すまでもなく、どんどんいい体になっていく。ソウルスターリングの分までカイバを食べちゃうから(笑い)」。藤沢和師はジョークを飛ばすが、健啖ぶりを発揮しても腹周りは私のように緩んでいない。カイバの栄養分がそのままトモと胸前をふくらませたような凄みのある馬体だ。

 この2戦で見せたのは一瞬で反応するマイラーの走り。距離延長は有利とは言えないだろう。それでも、タフな阪神のG1で早めに先頭に立って押し切った持久力から1800メートルまでは対応できるはずだ。

 相手はエトルディーニュ。手応えが悪くても、後続馬に抜かせない根性の塊。共同通信杯(2着)を上回る仕上がりになっている。馬連(5)(9)が大本線。

 ≪中山9R ディーエスネオの粘走≫ディーエスネオが単騎逃げで押し切る。前走は後続から競りかけられ、ペース以上に厳しい競馬を強いられた。久々をひと叩きされて気配も明らかに上向き。

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2017年3月19日のニュース