【弥生賞】名馬への道歩む!ダイワキャグニーが無敗Vに挑戦

[ 2017年3月1日 05:30 ]

無敗で弥生賞Vを狙うダイワキャグニー
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 皐月賞トライアルの「第54回弥生賞」は今年も重賞ウイナー2頭をはじめ好メンバーがそろったがデビュー2連勝のダイワキャグニーも注目の1頭だ。15年セレクトセールで1億500万円(税抜き)で取引された評判馬。無傷で弥生賞を制した過去の名馬たちと同じ出世街道を進むべく、試金石の一戦に挑む。

 良血、無傷、そして王道トライアル。春の訪れを告げるドキドキ感がダイワキャグニーにはある。馬自身も活気十分だ。全休日明けの火曜は朝一番でWコースを1周。「元気いいっすわ」。菊沢師はその様子に目を細める。

 祖母トリプルワウは14勝を挙げたカナダのG1馬。兄には13年プリンシパルS2着のミエノワンダー(父グラスワンダー)などがおり、父にキングカメハメハを迎えた同馬はセレクトセール1歳セリで1億500万円の高値が付いた。「柔軟な弾力がある、いい筋肉をしている。心肺機能が高く持久力もある」。師もその素質の高さを認める。

 走る馬はオンとオフがはっきりしていると言われるが、キャグニーはオンに関しては初めから申し分なかった。「入厩したばかりの頃はオンばかりだった」と師は苦笑い。普段の調教からオフをつくることをテーマに精神面での成長を促し「厩舎周りの運動などはオフモードでやれるようになってきた」と成果が出てきた。

 デビュー2戦は共に東京で快勝。前走・セントポーリア賞で2馬身差をつけたエトルディーニュは続く共同通信杯でも2着と好走した。「2戦目は2着馬も走る馬ですからね。右回りの走りは以前は難点があったが、対応してきている」と手応えを得ている。

 無敗で弥生賞Vなら名馬への道が大きく開ける。00年以降、無敗の弥生賞馬は01年アグネスタキオン、05年ディープインパクト、09年ロジユニヴァース、15年サトノクラウン、16年マカヒキと全てG1馬になっている。師は「キャリア2戦で体もまだまだ。一つ一つ経験していきたい」と慎重だが、全勝キープなら出世は確実。大物誕生の予感は十分にある。

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2017年3月1日のニュース