【弥生賞】“中山の達人”背に前哨戦へ!いざ出撃コマノインパルス

[ 2017年2月28日 05:30 ]

3戦連続で中山に参戦するコマノインパルス
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 今週の日曜中山メインは皐月賞トライアル「第54回弥生賞」(3着までに優先出走権)。3戦連続の中山2000メートル参戦と皐月の舞台をはっきり見据えているコマノインパルスが中心だ。制した前走・京成杯から心身の上積みは十分で、菊川師は出撃態勢完了をアピールした。中山の達人・田辺を背にしてクラシック1冠目への重要な前哨戦に挑む。

 順調だからこそ挑める3度目の“予行演習”。前走・京成杯を制したコマノインパルスには皐月賞への直行プランもあった。だが、3戦連続でクラシック初戦の舞台・中山2000メートル戦へ参戦。菊川師は「疲れもないし、ここまでうまく調整できている。(弥生賞は)使えるなら使うにこしたことはないからね」と明るく話す。

 3角付近からの早めスパートでねじ伏せた京成杯。中間はハードな調教を課していたこともあり、レースが近づくにつれてテンションは高くなっていた。「前走は少しピリピリしていた。それでも外を回って勝ちにいく競馬をしたんだから強かったよね。前走後に放牧を挟んで今回はより落ち着いている」と師。1週前追いに騎乗した田辺も同意見で「カリカリしていなくてだいぶ落ち着いていますね」と精神的な余裕を認めた。

 その田辺の手綱が何より心強い。中山で無類の強さを誇り、今年の同開催での16勝、勝率22・9%は共にトップの数字(勝率は5勝以上の騎手)。田辺が「中山はうまく乗れば勝てるコースだから好きですね」と語る通り、その巧腕がさえ渡る舞台だ。それにインパルスも負けていない。レイデオロの2着だった2走前・葉牡丹賞と京成杯で1勝2着1回。「自在性があるので合っているコース。心配していない」と田辺。人馬そろって自信を抱いて臨む。

 顕著な精神面の落ち着きに加え、師が「トモが丸みを帯びてきてたくましくなっている。充実しているときにレースを使えるのはいいことですね」と身体的な成長をもアピールすれば死角はない。いざ前哨戦へ。再び“プレ皐月賞”クリアなら、クラシック初戦の主役席に堂々と座することができるはずだ。

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2017年2月28日のニュース