ミホノブルボン死す…28歳、老衰「坂路の申し子」92年2冠馬

[ 2017年2月25日 05:30 ]

“坂路のパイオニア”戸山師(左から2人目)に鍛え上げられダービーで2冠を達成
Photo By スポニチ

 92年皐月賞、ダービーを制した2冠馬ミホノブルボンが老衰のため、けい養先の北海道日高町のスマイルファームで22日に死んだことが分かった。28歳だった。12年に種牡馬を引退した後、同ファームで余生を過ごしていたが、21日朝から寝たきりの状態になり、22日午後6時すぎに息を引き取った。同ファームの中村広樹代表は「長い間、訪れてくれたファンの方々に元気な姿を見せてきたが、さすがに最近は年を経るごとに衰えていた。大往生だと思う」と語った。

 栗東坂路調教の草分けで知られた故戸山為夫師に鍛え抜かれ、「坂路の申し子」、「スパルタの風」と呼ばれた希代の快足馬だった。父はミルジョージの代用種牡馬だった短距離系のマグニテュード。わずか750万円で取り引きされた地味な血統だったが、91年9月のデビュー戦から朝日杯3歳S(現・朝日杯FS)、皐月賞、ダービー、京都新聞杯まで無敗7連勝。菊花賞でライスシャワーの2着に敗れて3冠制覇こそ逃したが、92年の年度代表馬にも選出された。その後は度重なる脚部不安に悩まされ、菊花賞を最後に8戦7勝で現役引退。94年の種牡馬入り後はJRA重賞勝ち馬を送り出せなかった。

続きを表示

この記事のフォト

2017年2月25日のニュース