【エルフィンS】名牝へ…真価問われる一戦!シンハ半妹ミリッサ

[ 2017年2月1日 05:30 ]

連勝で桜花賞切符を狙うミリッサ
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 3歳牝馬が集う土曜京都の準メインは注目のオープン特別「エルフィンS」。賞金を加算できるのは1着馬のみで、桜花賞(4月9日、阪神)出走を“ほぼ確実”とするには勝つしかない。前走新馬戦を圧勝したミリッサは、兄姉に活躍馬がズラリと並ぶ超良血。オークスを制した1つ上の半姉シンハライトに続くクラシック制覇に向けて、ここは負けられない一戦。2連勝を飾り名牝への道を歩み始める。

 春の足音を聞くと、血が騷ぐ。昨年の最優秀3歳牝馬に選ばれたオークス馬シンハライトの半妹ミリッサが、“クラシック切符”を狙ってエルフィンSに参戦する。荻野要助手は姉に勝るとも劣らない、一級品の乗り味にホレ込んでいる。

 「どちらも乗り味は抜群です。背中の感じやストライドの伸ばし方が似てますね。ただ、気性は違って、キャンターのハミがかりは妹の方がいいですよ。そのあたりはディープインパクト産駒(姉)とダイワメジャー産駒(妹)の違いでしょう。その分、妹の適性は桜花賞寄りだと思います」

 キャリアはわずか1戦。しかし、そのデビュー戦で軽々とクラシック級の能力を示した。やや立ち遅れて中団からとなったが、スローと見るや、勝負どころで一気に外から進出。4角で早々と先頭に立つと、そのまま最後は流して1馬身1/4差の完勝。上がり3Fは圧巻の33秒5だから、ルメールが「反応が良かったし、ポテンシャルはかなり高い」と絶賛したのも、決してお世辞ではないだろう。

 「デビュー前はゲート入りにてこずるなど、いろいろと不安があっただけに、ホッとしましたね。(前走414キロの)馬体重は増えてないけど、きょうだいはエビ(屈腱炎)で引退しているし、脚元への負担を考えたら、むしろ今ぐらいの体重でいいでしょう」

 荻野要助手は前向きな言葉を並べる。確かに“キャリア1戦でのオープン挑戦は厳しい”という声も上がるだろう。しかし、偉大な兄姉の足跡を振り返れば不安は一掃される。半兄アダムスピークが新馬→ラジオNIKKEI杯2歳S、半兄アダムスブリッジが新馬→若駒Sと2連勝。半姉シンハライトも新馬と紅梅S、さらにチューリップ賞とデビュー3連勝を決めている。新馬を勝てば、即クラシック候補へと浮上するのが血統のポテンシャルのなせる業。桜舞う仁川で満開になるため寒風吹きすさぶ淀でしっかりと蕾(つぼみ)をつける。

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2017年2月1日のニュース