北島オーナー ブラック凱旋門は“五分五分”揺れる思いを吐露

[ 2017年1月31日 05:30 ]

<2016年度JRA賞授賞式>年度代表馬、最優秀4歳以上牡馬に選出されたキタサンブラック陣営の(左から)清水調教師、北島三郎オーナー、武豊は乾杯し笑顔を見せる
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 16年度JRA賞授賞式が30日、都内のホテルで馬主、調教師、騎手ら関係者約500人が出席して行われた。年度代表馬に選出されたキタサンブラック(牡5=清水久)のオーナーで、歌手の北島三郎(80)は、秋の海外遠征について揺れる“親心”を語った。

 後藤正幸JRA理事長から記念のレリーフを授与された北島は「こんな立派な賞を頂き、この年になって初めての感動。歌手としてはいろんな賞を頂いてきたが、この賞は別物。夢心地です」と笑顔。春は今年からG1昇格の大阪杯(4月2日、阪神)、天皇賞・春(同30日、京都)、宝塚記念(6月25日、阪神)の3戦を予定。北島は「(武)豊君、清水(久)調教師と話し合って決めた」としたが、注目の秋以降については揺れる思いを吐露。「ブラックは自分の息子と同じ。可愛い子を慣れない遠い所に行かせるのは…」とした一方で「ファンのフランス(凱旋門賞)に行ってほしいという声は聞いている。そういう夢をかなえてあげたいと思うし、私自身も武さんが乗ってフランスに行ってほしいという気持ちもある。いずれにせよ春が終わるまで、その後のことを話すのはやめようと思う」と心境を語った。オーナーの思いに清水久師は「周囲から“ぜひ(海外に)行ってほしい”と言われるよう結果を残したい」と決意。武豊も「海外遠征は馬が人を連れていってくれるもの。そうなるよう春3戦全力で乗っていきたい」と、遠征に前向きな姿勢を示した。

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2017年1月31日のニュース