【シルクロードS】驚速ネロ坂路48秒5!“坂路番長”の面目躍如

[ 2017年1月27日 05:30 ]

浜中を背に、坂路でウリボー(奥)と併せて追い切るネロ。4F48秒5の1番時計をマークした
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 G1高松宮記念の重要ステップG3「第22回シルクロードS」の木曜追いで、京阪杯の覇者ネロが浜中を背に栗東坂路4F48秒5の1番時計をマーク。稽古駆けするタイプとはいえ、超抜のスピードと迫力満点の動きを見せ、重賞連勝へ万全の態勢を整えた。

 “坂路番長”ネロに真冬の寒さなど関係ない。氷点下2度まで冷え込んだ木曜朝一番の坂路で浜中を背に、4F48秒5の堂々1番時計をマーク。テンからスピードに乗ると、600メートル地点から1F11秒7→11秒9とハイラップを刻む。ラストも1F12秒5でまとめ、併せたウリボー(障害未勝利)に1馬身先着。自己ベスト(48秒2)には及ばなかったが、明け6歳になっても、非凡な脚力は全く衰え知らず。浜中も“その速さ”に驚きを隠せない。

 「速いなとは思っていた。全体的に速いペースを維持。キャンターに下ろした時からグッと行く気になっていた。馬が分かっているんでしょうね。休み明けどうこうは感じない」

 前走の京阪杯で悲願の重賞制覇。内枠から先手を奪うと、道悪(重)馬場も苦にせず4馬身差の圧勝だった。その後は放牧に出しリフレッシュ。清永助手は「当初はオーシャンS(3月)で始動予定も、牧場から馬体をふっくらつくってくれたからね。緩め過ぎず、コンスタントに使っていった方がいいタイプなので」と順調さをアピールする。

 2歳の早い時期から活躍してきたが、この1年で急成長。同助手は「2歳の頃のゴール前の写真と前走の写真を見比べても別馬ですね。首差しがたくましくなり、見た目にも短距離馬になってきた」と目を細める。1年前のシルクロードSは9着に敗れたが「昨年は太め残り。馬体重は当時と一緒でも、中身が違うから」とリベンジを誓う。

 15年オパールS(4着)以来3度目のコンビを組む浜中は、昨年のダンスディレクターに続く当レース連覇が懸かる。「元々オープンで走れると思っていた馬だし、徐々に力を付けてきた感じ。道悪でも、良馬場でもいいタイプ」と不安はない様子。調教で味わった非凡なスピードを生かし、レースでも先頭で駆け抜ける。

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2017年1月27日のニュース