ゲート克服できず…白毛“アイドル”5歳ブチコ引退

[ 2017年1月20日 05:30 ]

16年3月の上総Sをルメールと制したブチコ
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 白黒の“ブチ毛”が愛らしいアイドルホースの電撃引退が決まった。キャラクターグッズまで製作され、多くのファンに愛された白毛馬ブチコ(牝5=音無)の現役引退が19日、管理する音無師から発表された。

 17日の京都競馬9R・雅Sで起きたアクシデントが引き金になった。スタート時にゲートを潜りかけ、前扉が破損したため外枠発走になった。ゲート不良はブチコにとってこれが3度目。過去には昨年4月の船橋の交流重賞・マリーンCで騎手を乗せたままゲート扉に突進して放馬し、右目を負傷して競走除外に。続く6月の麦秋Sでは完全にゲートを潜って放馬し、鞍上のルメールが骨折する事故に見舞われている。

 今回のケースに対してJRAから、1月18日から2月16日までの出走停止処分と開催競馬場での発走調教再審査の処分が言い渡された。度重なる枠内駐立不良に金子真人オーナーはじめ関係者は協議の上、引退という苦渋の結論に至った。音無師は「また発走試験となると馬をイジメることになる。もうちょっと走らせたかったが…」としんみり話した。

 結果的にこの雅Sの4着が現役最後のレースになった。16戦4勝で短い競走馬生活にピリオドを打つブチコ。19日にトレセン近郊のノーザンファームしがらきに移動。今後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖入りする。

 ◇ブチコ 父キングカメハメハ 母シラユキヒメ(母の父サンデーサイレンス)牝5歳 栗東・音無厩舎所属 馬主・金子真人HD 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績16戦4勝 総獲得賞金6419万7000円。

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