【SS王座決定戦】青山、年間最多勝利記録更新!SG制覇へ弾み

[ 2016年12月30日 05:30 ]

3日目11Rで年間最多勝利記録を更新した青山周平
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 川口オートのSG「第31回スーパースター王座決定戦」は30日、トライアル戦ラスト走となる4回目が11、12Rで争われる(11Rは7車立て)。4日目12Rの本社本命は、3日目11Rで年間最多勝利記録を更新(85勝)した7枠の青山周平(32=伊勢崎)。なお、3日目12Rで藤岡一樹(37=山陽)がフライング、同Rで木村武之(39=浜松)が反則妨害失格により、それぞれ失権となった。

 前回覇者の青山が、自慢のスタート力と快パワーで勢いに乗ってきた。2日目に続いて鈴木圭との高速バトルが展開され、ファンを魅了。最終の8周回バックストレッチで内に切れ込んできた鈴木圭を慌てることなく同4コーナーで差し返した。それでも「まだ全体的に足りない」と厳しい表情を崩さなかった。

 初日から5、1、1着で3日目を終えてポイントトップに立ったが、そんなことで満足するような男ではない。2日目12R1着後でも即座に夕方練習へ向かうほど、エンジンの上積みに飢えている状態が解消されることはない。3日目11Rの勝利で中村雅人が昨年記録した年間84勝を更新するという快挙にも「記録更新はとてもうれしいが、今はスーパースターに集中しているので開催終了後に喜びをかみしめたい」と浮かれる様子がないことからも、今シリーズに懸ける意気込みが伝わってくる。

 今年3月、所属する船橋オートが廃止となって4月からは伊勢崎支部へ移籍した。昨年大会で悲願のSG初優勝を飾ると、5月の飯塚オールスターでSG2回目のV。着々とトップレーサーへの階段を上がっている。「年間最多勝利よりも、今シリーズで優勝できるように頑張る」と青山。はじけるような笑顔は、最終日12R「SS王座決定戦」の10周回を先頭でゴールするまで封印だ。もちろん、4日目12Rも決定戦進出当確の立場に甘えることなく必勝態勢で白星だけを見据える。

 ▽トライアル(TR)戦 王座決定戦進出ボーダーを4走20点に想定すれば、3日目終了時点で青山、高橋貢、金子の3人が無事故完走で安全圏。荒尾と新井は7着以上が条件だが、11Rが7車立てなので事実上、完走で安泰となる。鈴木圭と松尾啓も比較的楽な条件。ただし、最終的なボーダーが上がることを考えれば当確組も十分なポイント確保は欠かせない。上位7人がポイントをまとめれば、残り1枠を永井、若井、岩崎、早川、浦田の5人で争う構図となりそうだ。なお、決定戦の枠番はTR戦4走の平均競走得点上位(同点の場合は選考順位上位者を優先)からの選択制。

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2016年12月30日のニュース