【立川・ヤングGP】黄金世代の出世頭・吉田「ヤングGPは通過点」

[ 2016年12月29日 05:30 ]

ヤングGPへ調整する吉田
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 29日は105期以降の新鋭9選手による「ヤンググランプリ2016」(優勝賞金505万円)をメインに、F1「寺内大吉記念杯」の準決勝が争われる。

 黄金世代107期の出世頭が若手の頂点をにらむ。「ヤングGPは自分の中で通過点。ゴールではない」と吉田。「来年につながるいいレースをして優勝したい」と言葉に力を込めた。

 今年はS級トップクラスを相手に名前を売った。6月高松宮記念杯(2269)でG1初出場。デビューから11カ月15日でのG1出場は、平成に入ってからは深谷知広に次ぐスピード記録。寛仁親王牌(1284)、競輪祭(1172)もセミファイナルまで駒を進め、大器の片りんを見せつけた。107期最速でS級昇級した逸材は抜群のトップスピードに、長い距離を踏み込んでも失速しない持久力を兼備。スケールの大きいレーススタイルを貫いている。

 一発勝負のヤングバトルへ調整は十分。「伊東記念は疲れが抜けていなかったので今回は練習量を落としてきた。29日に(体調が)ばっちり決まるように」と大一番へ調子のピークを合わせている。来年はGPに名を連ねる可能性を秘めた次世代のスター候補。「単騎で持ち味が出せるように頑張る。悔いを残さないように」。ヤングGP史上初の9人単騎の大乱戦は、吉田の強さを際立たせるだけだ。

 ▽ヤンググランプリ2016選考基準 正選手9人、補欠1人(小川真太郎)。今年の対象は105、107、109期の選手。開催時S級に在籍する選手の中から今年1〜9月までの平均競走得点上位者を順次選抜した。

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2016年12月29日のニュース