【有馬記念】五輪イヤーの記憶(2)2000年第45回有馬記念

[ 2016年12月20日 05:30 ]

鞍上の和田と2000年の有馬記念を制したテイエムオペラオー
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 20世紀最後の年。プロ野球日本シリーズでは長嶋茂雄監督の巨人が、王貞治監督のダイエーとの「ON対決」が実現し、4勝2敗で巨人が優勝。BSデジタル放送が開始し、都営地下鉄大江戸線が全線開通した。

 競馬界では細江純子がJRA女性騎手として初めて海外(シンガポール)で勝利。日本人オーナーのフサイチペガサスがケンタッキーダービーを制すなど話題も多かった。そんな中、圧倒的な勝負強さで席巻したのがテイエムオペラオーだった。前年の有馬記念(3着=優勝グラスワンダー)で兆しは見せていたが、4歳を迎えると無敗の進撃。春は京都記念→阪神大賞典→天皇賞・春→宝塚記念と4連勝。秋は京都大賞典→天皇賞・秋、ジャパンCと連勝を伸ばし、迎えた有馬記念は単勝170円の断然人気。「オペラオー包囲網」の徹底マークに遭って、最終4コーナーでは四方八方を囲まれる絶体絶命の大ピンチ。しかし、わずかなスペースをこじ開けて抜け、メイショウドトウを鼻差抑えて優勝。岩元師は「凄い馬になってしもうたなあ」と感慨深げだった。年間無敗の重賞8連勝(G1・5勝)の偉業を達成。満票で年度代表馬に選出された。

 ◆日本は金5個、銀8個、銅5個を獲得。女性選手が大活躍した。マラソン女子を制した高橋尚子の「凄く楽しい42キロでした」は流行語に。柔道女子の田村亮子は「最高でも金、最低でも金」の公約通りV。JRA職員の滝本誠が柔道81キロ級で金メダルを獲得した。

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2016年12月20日のニュース