【有馬記念】サウンズ冬将軍最盛期 銀コレクター返上だ

[ 2016年12月20日 05:30 ]

有馬記念で悲願のG1制覇を目指すサウンズオブアース
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 もう銀メダルはゴメンだ。サウンズオブアースは重賞に挑戦すること13回、2着は過半数の7回を数える。その中には14年菊花賞、15年有馬記念、そして前走のジャパンCと3度のG1が含まれる。「何とか、何とか勝ちたいね」と藤岡師。何げないセリフにも実感がこもる。

 来るグランプリでの悲願成就に向けて、前走ジャパンC時の「最高の状態」を維持している。いつもの1週前追いはCWコースだが、中3週となる点を考慮して坂路へ。2馬身先行するディープミタカ(5歳1000万)を斜め前に見る形で脚をため、ラスト100メートルで仕掛けられると一気に加速。一瞬で1馬身突き放した。4F54秒1〜1F12秒5と特筆すべき時計ではないが、走りの力強さから出来の良さが伝わってくる。指揮官は一点の曇りもない調整過程に満足顔だ。

 「馬場が悪かったし、54秒ぐらいを予定していた。中3週だし、あれぐらいでちょうど良かったんじゃないかな」

 続けて藤岡師は「この時季は毎年、状態がいいんだよ」と明かし、サウンズオブアースが“冬馬”だと強調した。

 「動物だから合う時季があるんだろう。春はいつも悪くて使うごとにケアが大変。それに対して今は硬いところが出ないし、何より動きがいいからね。昨年のこの時季も良かったけど、もう一段階上があった感じだね」

 昨年は追い上げ及ばずゴールドアクターから首差の2着。とはいえ、展開やさばき一つで逆転可能と思える内容だった。あれから1年、当時以上の出来で挑むとあれば、いやが上にも期待は高まる。日本中が注目するクリスマス決戦で、念願のビッグタイトルをつかみ取る。

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