【朝日杯FS】モンドキャンノ3馬身遅れも「あれでいいと思う」

[ 2016年12月15日 05:30 ]

M・バルザローナ騎手を背にCWコースで追い切るモンドキャンノ
Photo By スポニチ

 怪物フランケルの娘ミスエルテが注目される「第68回朝日杯FS」だが牡馬も負けていない。14日に美浦、栗東両トレセンで追い切りが行われ、京王杯2歳Sの覇者モンドキャンノはCWコース併せ馬で3馬身遅れも、これは想定内。このひと追いには確かな狙いがあった。千二から千四、千四からマイルと、もう1F延長をクリアして2歳王者を目指す。

 追い切りVTRを見たら、頭に“?”がよぎるかもしれない。モンドキャンノは坂路を軽く1本上がり、CWコースへ。初コンビを組むバルザローナを背にファッショニスタ(新馬)と併せ馬。追い掛ける形を取り、3馬身遅れでフィニッシュした。やや遅れが目立った併せ馬だったが「ジョッキーには間隔を取って、なだめながらという指示。あまり前の馬と引っ付かなくていいという感じでやった。離れて入る形だったけど、あれでいいと思う。ジョッキーに感覚をつかんでもらったのが大きい」と安田師は意に介していない。

 確かに向正面ではかなり離れて追走していた。馬なりで5F68秒7〜1F11秒8なら時計は合格点。ラストは見た目以上の伸び。バルザローナも「リラックスして走っていて、仕掛けたらいい反応でした。コンディションはいい。前走はしっかりと伸びていたので、マイルでも対応できると思う」と上々の手応えを感じ取っていた。

 新馬戦、続く函館2歳S(2着)とスプリント戦だった。ひと息入れた前走の京王杯2歳Sは1400メートル戦。大外からソロッと出し、ラスト2Fから追いだすとグングン加速し、ゴール前で計ったように抜け出した。「後ろからの競馬になったのがかえって良かったですね。道中は少し掛かったけど、3コーナーで折り合いがついた。直線を向いてからは安心して見ていられた。1200メートル、1400メートルときて、今回がマイル。何とかクリアしてほしい」と安田師。

 スプリント色の強い血統背景だけに、前走1400メートルで結果が出たのは大きい。前走上がり33秒7と世代屈指の爆発力。鞍上と呼吸が合えば、直線はハジける。先週の阪神JFは同厩舎のジューヌエコールが4番人気を集めながら11着。今週、モンドキャンノにリベンジを託す。

続きを表示

2016年12月15日のニュース