【香港C】唯一の水曜追い!クイーンズリング好調アピール54秒8

[ 2016年12月8日 05:30 ]

シャティン競馬場で追い切るクイーンズリング
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 3日後に迫ったJRA海外競馬発売第4弾「香港国際諸競走」(11日、シャティン)では香港カップ(芝2000メートル)に出走するクイーンズリングが日本馬ではただ一頭、水曜追い。エリザベス女王杯でG1初制覇を飾った勢いを異国の地で見せつけた。

 黒土のようなシャティンのオールウエザーを弾むように駆け抜けた。クイーンズリングは吉元助手を背に馬場入り。テンから力むシーンは一切なし。しっかりスピードをコントロールして3、4コーナーをクリアしていく。余力たっぷりの手応えで直線に向くとスムーズにギアチェンジ。4F54秒8~2F24秒6(香港ジョッキークラブ発表)でゴールへ。オーバーワークを避けつつ、適度に負荷をかける絶妙なサジ加減で最終追い切りを消化。動きをチェックした吉村師は納得の表情で切り出した。

 「今朝は5F70秒、3F40秒の指示。誤差もなかったし、いい感じでしたよ。もちろん、やれば時計は出るけどレース間隔を考えると、そんなにいらない。順調ですね」

 シャティンに滞在している日本馬(13頭)のほとんどが木曜追いを予定している中、唯一、水曜追いを選択した。「先々週の日曜に栗東で時計を出してからやっていないし、水曜にやろうと決めていました」と説明。府中牝馬S、エリザベス女王杯と今季2連勝の反動はなく検疫、空輸を挟んでも、いい意味で変化がない。「元々暴れたりしないけど栗東で検疫に入ってからもイレ込まないし、大したものだなと。香港に来てからもそう。賢い馬なんです」と順応性を強調。「エリザベス女王杯の後もガタッとこなかったし、輸送減りもありません。出来はキープしていますよ」と好調をアピールした。

 国内で秋の古馬女王のタイトルをつかみ、この一戦に追加登録。海を渡って再度G1獲りを狙っていく。「1400でも2200メートルでも重賞を勝つ馬って、あまりいないと思うんです。ポテンシャルが高いんでしょうね。せっかく香港に来たわけだし、ベストパフォーマンスを引き出したい」と力を込めた。コース形態、馬場コンディションは不問。牡馬に真っ向勝負を挑む。

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2016年12月8日のニュース