【阪神JF】3年目・木幡初G1初騎乗!エムオービーナス侮れず

[ 2016年12月8日 05:30 ]

馬房でエムオービーナスとじゃれ合う木幡初也騎手
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 【G1ドキュメント=7日】7分の6の抽選を突破することが条件となるが、エムオービーナスの阪神JF出走がかなえば、鞍上の木幡初也(21)はデビュー3年目でG1初騎乗。大舞台となれば乗り代わりが当然の昨今だが、鹿戸師が「ゲート内でチャカついたり難しいところがある馬。新馬から乗っている初也で行きたい」とコンビ継続を決断した。

 この日はWコースでレッドシルヴィ(3歳1000万)と併せ馬。6馬身先行から馬なりのまま2馬身半先着。シャープな脚さばきが目を引いた。ビーナスから下りたばかりの初也を村松は直撃。「テンションが上がりやすい馬なので、サッと。状態は悪くないですよ」と笑顔をのぞかせた。

 父・初広(51)、弟・巧也(20)も騎手。その下の育也(18)も競馬学校騎手課程で学んでおり、来年3月にデビュー予定。43勝と勝ち星を重ねる巧也から大いに刺激を受けているのだろう。今年は先週までに18勝を挙げ、過去2年(12、9勝)を上回る成績を挙げている。

 初の大舞台にも「緊張はありません。レースを楽しめれば」となんとも頼もしい言葉。夏にはゲート内でひっくり返ってしまうほど気が悪かったビーナスを「一から調教で教え込んできた」と育て上げてきた自負もあるのだろう。「テンションが上がりやすい馬。僕が落ち着いて、しっかり誘導しないといけませんから」と、うら若き乙女のエスコート役に徹する構えだ。

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2016年12月8日のニュース