【阪神JF】ジューヌエコール90点 父クロフネ譲りの重厚感ある体つき

[ 2016年12月7日 05:30 ]

ジューヌエコールは臀部の筋肉が特に際立っている
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 体の隅々まで「才」にあふれた牝馬と同じ年に生まれたのがまずかったのか。他の出走予定馬をソウルスターリングの体と比較するのは少々気の毒な気もしますが、唯一対抗し得るのがジューヌエコールです。

 牝馬離れしたたくましさ。トモや腰、肩の骨量がとても豊富で容積がある。重厚感のある体つきは父クロフネ譲りでしょう。特に際立つのは臀部(でんぶ)。この部位の非常に発達した筋肉がトモの強い蹴りにつながっています。牝馬にしてはアバラも張っています。

 その半面、幼さも残っています。立ち方が頼りない。落ち着きがなさそうに尾の付け根と頭を上げている。目と耳はカメラマンを意識しすぎています。穏やかにどっしりと立っているソウルスターリングと比べると、気性が成長途上。馬体にも成長の余地を十分に残しています。例えば、筋肉量。現段階でもトモや肩に立派な筋肉を付けていますが、これほど豊富な骨量ならもっと凄い筋肉を身に付けられるはず。今後の伸びしろは大きいでしょう。1頭だけ飛び抜けたライバルがいるとはいえ、こちらもG1級の馬体。2位の90点です。

 「ジューヌ・エコール」とは、19世紀にフランスが提唱した海軍戦略。当時、世界2位の海軍を持っていたフランスが世界最大のイギリス海軍に対抗するため、小型艦搭載の水雷を用いる戦略です。競走馬のジューヌエコールが搭載している水雷は、ソウルスターリング以上に発達した臀部。トモの蹴力でどこまで対抗できるかでしょう。

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2016年12月7日のニュース