【香港C】エイシン&ユタカは香港に強い!エイシンヒカリがV候補

[ 2016年12月6日 05:30 ]

香港C連覇が期待されるエイシンヒカリ
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 日本馬が5頭も出走する「香港カップ」過去の傾向を分析した結果、昨年の覇者エイシンヒカリがV候補に浮上した。

 ≪「エイシン」代名詞≫日本馬5頭のうちモーリス、ステファノス、ラブリーデイの3頭はノーザンファーム(以下NF)関連(生産者、馬主サイド)の馬。この秋のG1も秋華賞=ヴィブロス、菊花賞=サトノダイヤモンド、マイルCS=ミッキーアイルとNF生産馬が優勝。天皇賞・秋を制したモーリスを所有するのも吉田勝己NF代表の和美夫人だ。NF関連馬が日本の競馬を席巻しているが、海を越えれば簡単にはいかないだろう。

 香港では「エイシン」の名が、日本の代名詞になっているという。“エイシン軍団”は早くから香港遠征に挑み、実績を残してきた。G1に昇格する前の94年にエイシンテネシーが4着。20年以上も前から、異国の地に注目していた。陣営の悲願を成就させたのがエイシンプレストン。01年香港マイルを勝ち、02&03年のクイーンエリザベス2世Cを連覇。香港G1・3勝と、“アウェー”での勝負強さが光った。

 その後も有力馬で遠征を続け、昨年はエイシンヒカリで優勝。武豊は「先代のオーナー(平井豊光氏、13年死去)は香港競馬に情熱を注がれていた方。“豊”で“光”という馬が勝てれば、喜んでくれると思った」とコメントした。天皇賞・秋(12着)は最大の敵モーリスに敗れたが、舞台が香港に替わればリベンジは可能だ。

 ≪至宝・豊オール連対≫昨年の香港でG1勝ちの実績があるモーリス、エイシンヒカリはコンビを組むジョッキーの存在も心強い。それぞれに騎乗するムーア、武豊は過去10年の香港Cで最多となる3回ずつ馬券に絡んでいる。特に日本の至宝・武豊は【1・2・0・0】とパーフェクト連対中。しかも、全て6番人気以下という伏兵だから凄い。

 昨年も、この名手2人のワンツー決着。逃げる武豊騎乗エイシンヒカリが、迫るムーアのヌーヴォレコルトを振り切った。3年前もトウケイヘイロー(2着)騎乗の武豊が、英国馬グランドール(7着)の手綱を取ったムーアに先着。直接対決では、武豊が2戦2勝とムーアに負けていない。

 ≪強敵はモーリス≫香港に強い馬主&騎手の◎エイシンヒカリの連覇とみる。昨年は伏兵扱いの逃げ切りだったが、今年はレーティングNo.1の力通り、堂々と押し切るだろう。相手はもちろんモーリス。前走の天皇賞・秋で2000メートルの距離も克服済み。このレースでラストランとなる2頭のマッチレースを期待する。

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2016年12月6日のニュース