【阪神JF】実は価値ある千八実績!リスグラシューがV候補

[ 2016年12月6日 05:30 ]

V候補に選ばれたリスグラシュー
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 今週は日本と香港のG1が5レースも買える豪華ウイーク。国内G1の「阪神ジュベナイルフィリーズ」は過去10年のデータを分析した結果、アルテミスSの覇者・リスグラシューがV候補に浮上した。

 (1)前走1着か2着 過去10年の優勝馬の前走は例外なく1着か2着だった。たとえ重賞で善戦したといっても、リズムを下げて臨んでは厳しい。アルテミスS3着のシグルーンや牡馬相手のデイリー杯2歳S(4着)で見せ場十分だったディーパワンサは残念ながらお別れ。

 (2)マイル以上でV実績 優勝馬10頭は全て芝1600メートル以上で白星があった。473メートルの長い直線とゴール前に坂がある阪神外回りはスピードだけでは乗り切れない。短距離中心に使ってきた馬は厳しい。小倉2歳Sを制したレーヌミノルは勝ち星が1200メートルだけでマイル未経験。2連勝中のアリンナも1F延長が鍵。

 (3)レース間隔 優勝馬10頭中、8頭が中5週以内(例外は10年レーヴディソールと13年レッドリヴェール)。8頭中、7頭は11月に使っていた。ブランクが長いのは駄目。新潟2歳S1着以来のヴゼットジョリーは大減点。無傷2連勝で期待を集めるソウルスターリングは微妙な中6週。断腸の思いでバッサリと斬る。

 (4)出走回数 新馬V後に優勝したジョワドヴィーヴルを除けば、優勝馬9頭は阪神JFまでの出走回数が2走か3走。キャリア1戦だけでもつらいが、使い過ぎは駄目。白菊賞1着のゴールドケープは既に6戦消化で後退。

 (5)長めの距離経験 昨年のメジャーエンブレム(1800メートルの新馬戦V)を含め、優勝馬7頭は1800メートル以上の距離経験があった。阪神マイルは持久力が不可欠。3戦全勝のジューヌエコールは、できればマイルを超える距離を経験してほしかった。

 結論 ここまでクリアしたのはリスグラシューだけ。阪神1800メートルでレコード勝ちした2走前の未勝利戦は特に価値が高い。文句なしのV候補だ。

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2016年12月6日のニュース