【ジャパンC】サブちゃん 武ブラックVに泣けた!有馬でもまつり熱唱だ

[ 2016年11月28日 05:30 ]

<ジャパンC>優勝し「まつり」を唄うキタサンブラックのオーナー・北島三郎(左)と手拍子する武豊
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 第36(サブロー)回ジャパンカップはサブちゃんの“独壇場”となった。競馬のG1「ジャパンカップ」が27日に東京競馬場で行われ、演歌の大御所・北島三郎(80)が所有(名義は大野商事)するキタサンブラック(牡4=清水久)が1番人気に応えて堂々の逃げ切りV。G1・3勝目、関東圏では初のG1制覇に、北島は「まつり」を熱唱した。同馬の次走は暮れの大一番、有馬記念(12月25日、中山)。熱狂必至の“クリスマスコンサート”も期待できそうだ。

 1着でゴールし、検量室前に戻ったキタサンブラックをバンザイで迎えた北島は、レース前に「快気祝いを」と語っていた武豊と並んで表彰式の壇上に。「今日は泣きました。涙ボロボロでした。で、俺、歌わないわけにいかないでしょ。やっぱ“まつり”かな」と宣言。♪まぁ~~つりだ、まつりだ、まつりだ、キタサンま~つぅ~り~、これが競馬のまつりだよ、これが日本の、競馬ぁ~だよ~…。海外を意識したジャパンCバージョンの歌詞で熱唱した。

 武の勝負服と同じ、黒と茶色のコーディネートで統一。スーツはこの日のために作ったといい、「いいスーツを作ってきたけど、武さんの格好よさには負ける」と競馬界の天才に賛辞を贈った。

 レース前にはテレビカメラに「第36(サブロー)回だから勝つよ」と宣言。レースは馬主用の部屋から見届けた。「途中から興奮して、双眼鏡がどっかに行っちゃった。このまま倒れちゃうんじゃないかと思った」と興奮気味で「自分は何もしてない。出会いに感謝です」と感慨深げ。ブラックとの対面は6月の宝塚記念(3着)以来。「久しぶりになでて“よくやったな、頑張ったな”と言いました」と笑顔で話した。

 昨年のダービーで14着と大敗し、相性がよくないといわれた府中だが、「俺はちっとも合ってないと思ってない。新馬戦だって、府中向きということで使った」と世間の声に反発。この日も馬の力を信じ、特に験担ぎをせずに来場した。恒例の東京・早稲田の穴八幡宮と東京・浅草の待乳山本龍院への参拝には自らは出向かず、事務所のスタッフらに思いを託した。

 9月に「頸椎(けいつい)症性脊髄症」の手術を受けた。入院中は事務所関係者がベッドに置いた、ブラックのぬいぐるみを励みにリハビリに取り組んだ。現在は通院治療中で、手足のしびれなどはほぼ完治。コンサートなどで元気に歌っている。完全に骨がつくのは来年1月ごろで、首の後ろには手術痕が残るが「ほとんど問題ない。今日の勝ちで完璧に治った!」と上機嫌だった。

 次は年度代表馬の座がかかる有馬記念。音楽担当記者の囲み取材では「私より馬の方が人気が出てきた。そこに抵抗を感じます」と冗談を言いつつも「こりゃ有馬、また勝っちゃうかな」と本音をポロリ。大きな鼻の穴を膨らませた。

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