【京都2歳S】カデナ 重賞初V!来春クラシック戦線の“主役”だ

[ 2016年11月27日 05:30 ]

<京都2歳S>福永騎手を背に、外からかわすカデナ(手前)
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 来春のクラシック戦線への登竜門となっている「第3回京都2歳S」は、3番人気のカデナが大外から突き抜けて重賞初制覇を飾った。

 行き脚がつかずに後方から。おまけに前半5F62秒2の超スローペース。それでもカデナの鞍上・福永は冷静だった。「向正面で外めの動ける位置へ。この形で負けたら仕方ないという感じでした」。4角で迷わず大外へ。そこからの加速力が圧巻だった。先に抜け出したヴァナヘイムを楽々と捉え、最後は1馬身1/4差をつける完勝だ。

 「距離が延びてもいけるし、クラシックをにぎわしてくれる馬になるでしょう」と福永が将来性に太鼓判を押せば、この日が52歳の誕生日だった中竹師も「切れたね」と愛馬からのバースデープレゼントに満面笑み。自身が一昨年のセレクトセールで見いだし、オーナーに購入を勧めた馬とあって「セリでは上腕だけが目立つアンバランスな馬だったけど、いい馬になった」と安どの笑みだった。

 週明けには大山ヒルズに放牧へ。次走は未定だが、この世代のディープインパクト産駒として最初の2勝馬、そして重賞勝ち馬から今後も目が離せない。

 ◆カデナ 父ディープインパクト 母フレンチリヴィエラ(母の父フレンチデピュティ) 牡2歳 栗東・中竹厩舎所属 馬主・前田幸治氏 生産者・北海道新ひだか町グランド牧場 戦績4戦2勝 総獲得賞金4523万8000円。

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2016年11月27日のニュース