【小倉競輪祭】関東のエース平原 4年連続7回目のGP出場に挑戦

[ 2016年11月26日 05:30 ]

4年連続7回目のグランプリへ関東のエース平原が意地を見せる
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 グランプリ出場へ、平原康多が正念場を迎えた。初日こそ執念の走りで白星をつかんだが、2日目ダイヤモンドRは目標にした吉沢がまくり不発で共倒れ。見せ場もなく4着に敗れた。さすがに悔しさをにじませている…と思いきや、関東のエースは冷静沈着だった。「脚が余っていたから行きたかったけど(原田―郡司と)かぶってしまった。金子さんも番手から踏み込んでいたし、微妙な時に外を行かれた。踏み切らないで終わってしまったが、それもレース。前を任せた結果なので仕方ない」。負けられない戦いのまっただ中でも、焦りや悲壮感はまるでない。百戦錬磨の猛者は平常心。残り2走に全力を尽くすだけだ。

 準決勝12Rは関東の次世代を担う吉田拓矢と3回目の連係。レース番組が発表されると、平原は吉田拓と10分ほど話し込んだ。「吉田君は二予の走りを凄く悔やんでいた。だから、競輪はすぐ挽回するチャンスが来る。一緒に頑張ろうとアドバイスした」。気落ちした後輩に声をかけ、共に準決勝の大一番へ向け闘争心をかき立てた。

 賞金争いでボーダーライン上にいる8位・吉田敏洋、9位・竹内雄作が二予9Rでそろって脱落。形勢は準決勝に勝ち進んだ平原に大きく傾いているが、まだ安心はできない。関東勢が1人もいないグランプリは過去に一度もない。4年連続7回目のグランプリへ。そして関東の先輩たちが30年間築いてきた歴史を守るために――。吉田拓を好リードしながら負けられない一戦に挑む。

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2016年11月26日のニュース