【ジャパンC】父子制覇へ!吉田隼アクター“有馬再演”狙う

[ 2016年11月22日 05:30 ]

昨年の有馬記念を制したゴールドアクターはチャレンジャー精神で頂点を狙う
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 今週は競馬の祭典「ジャパンカップ」が開催。この舞台で並々ならぬ闘志を燃やしているのが、ゴールドアクターの主戦・吉田隼だ。昨年末の有馬記念(8番人気)は積極騎乗で大金星。当時と同じチャレンジャー精神で、ライバルとなるキタサンブラックには楽をさせない構えだ。

 あくまで挑戦者の気持ちは忘れない。ゴールドアクターの主戦・吉田隼はキッパリと言い切る。「今回も有馬記念の時くらいの気持ちで乗る。キタサンブラックに楽はさせない」。G2・1勝の身で挑んだ昨年末のグランプリ。スタート直後から猛然と追い出していき、力ずくで栄冠をもぎ取った。昨年からは大きく変わった立場。それでも初のジャパンCタイトルを前にした鞍上の目つきは当時のギラつきを放っている。

 今年は天皇賞・春(12着)こそ崩れたが、日経賞、オールカマーを制して3戦2勝。前走のオールカマーは休み明け&メンバー最重量58キロといった逆風も吹き飛ばした。吉田隼は「最悪の条件の中でよく勝ち切った。天皇賞のときよりは(馬が)落ち着いていたし、精神的には大人になった感じがする。体の状態も昨年と全く変わらない」と納得の前哨戦を振り返った。

 強めに追われた1週前追い(Wコース)は、ベストドリーム(5歳1000万)に1馬身先着。やや重の馬場で6F79秒3~1F13秒2と負荷をかけられた。中川師は「1週前なので少しモタついたが、この一追いで良くなりそう。来週にビシっとやればスイッチが入る。この馬のパターンで来ている」と順調さをアピールした。

 08年に父スクリーンヒーローが制したジャパンC。間隔が詰まっていた昨年は見送ったが、今年は有馬記念との“両獲り”をもくろむ。その2戦で無視できないのがキタサンブラックの存在だ。鞍上は「みんなキタサンが行って、後ろにアクターと思っている。そうなるとあっちのペースになる。出していってもコンタクトを取れる自信があるし、ハナに行ってもいいくらいの気持ちでいる」と真剣なまなざし。知っている。この目をしているときの吉田隼は怖い。

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2016年11月22日のニュース