【天皇賞・秋】国内ラストランのモーリス 名手ムーアで完全復活

[ 2016年10月25日 05:30 ]

盾獲りに挑むモーリス
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 今週のメインは豪華メンバーがそろった「第154回天皇賞・秋」。昨年の年度代表馬モーリスがムーアとのコンビで完全復活を期す。安田記念、札幌記念と連続2着に敗れているが、今年の凱旋門賞をファウンドで制した世界一の名手とのコンビでは昨秋にG1を連勝。心強い鞍上とともに負けられない戦いに臨む。

 「最強マイラー」の称号だけでは満足しない。欲しいのは2000メートルのG1タイトル。モーリスが万全の態勢で盾獲りに挑む。

 昨年は6戦全勝、G1・3勝で年度代表馬に輝いた。今年初戦の香港・チャンピオンズマイルも制して7連勝を飾ったが、その後は安田記念、札幌記念と連敗。札幌記念は僚馬ネオリアリズムの逃げ切りを許した。それでも天皇賞・秋に向けては収穫もあった。3歳春に京都新聞杯(7着)出走はあるが、2000メートル戦は初めて。手綱を取ったモレイラは「折り合いはスムーズだったし、距離も問題なかった」とのジャッジ。この走りを受けて陣営は天皇賞挑戦を決断した。

 1週前追い切りはWコースで同じく天皇賞出走予定のサトノクラウンとの豪華併せ馬。6F83秒0~1F12秒7、直線で内から鋭く伸びて1馬身先着と貫禄の動きを見せつけた。橋本助手は「いい動きだった。中間はいたって順調。体重は少し増えているが、1週前と今週で締まってくると思う」と話した。

 何より鞍上・ムーアが心強い。橋本助手は「東京2000メートルで仮に外枠から外々を回っては厳しい。うまく立ち回らないといけないが、そこは騎手がうまく乗ってくれるでしょう」と信頼を寄せる。今週から短期免許で来日する名手は今年も凱旋門賞をファウンドで制したほか、3月のドバイターフをリアルスティールで勝つなど大活躍。昨年マイルCS、香港マイルでモーリスを快勝に導いた、その手綱さばきに期待がかかる。

 天皇賞の後は香港遠征(12月11日、シャティン)で現役を引退し、種牡馬入りする予定。国内ラストランで年度代表馬に課せられた命題はただ一つ。復活Vあるのみだ。

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2016年10月25日のニュース