昨年の2歳王者リオンディーズが引退…ブリーダーズSSで種牡馬に

[ 2016年10月13日 05:30 ]

昨年の朝日杯FSを圧倒的な末脚で完勝したリオンディーズ
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 昨年の2歳王者リオンディーズ(牡3=角居)が現役引退することが12日、キャロットクラブのホームページで発表された。

 同馬は牡馬クラシック3冠最終戦の菊花賞トライアル・神戸新聞杯に向けて調整されていたが、先月16日に左前けい部浅屈腱炎を発症していることが判明。全治には9カ月以上を要すとの診断が下され、北海道・ノーザンファーム早来で休養していた。しかし、経過観察する中で行ったエコー検査で、新たに同箇所の不全断裂が判明した。関係者の間で協議した結果、現役続行は不可能との判断に至り、引退が決まった。

 同馬は父キングカメハメハ、母シーザリオ。兄弟にはジャパンカップなどG1・2勝を挙げたエピファネイアがいる超良血馬。昨年11月に京都競馬場でデビュー。新馬戦を快勝後、G1朝日杯FSに挑戦。最後方からメンバー最速の上がり3F33秒3の末脚を繰り出して、1番人気エアスピネル以下を抑え無敗で2歳王者となった。一躍牡馬クラシック戦線でも期待を集める存在に浮上した。今年初戦の弥生賞を2着としたが、その後の春2冠レース(皐月賞5着降着、ダービー5着)は上位争いを演じたものの、タイトルにはあと一歩届かなかった。同世代には、今年の仏G1凱旋門賞に挑戦したダービー馬のマカヒキや、皐月賞を勝ったディーマジェスティなどがいる。

 通算成績は5戦2勝。総獲得賞金1億3040万6000円。今後は、ブリーダーズスタリオンステーションでの種牡馬入りを予定している。

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2016年10月13日のニュース