【スプリンターズS】コース追いファルクス&ゴスペルに“穴の予感”

[ 2016年9月29日 05:30 ]

ウッドチップコースで追い切るサクラゴスペル

 【G1ドキュメント=28日】スプリント戦は坂路で追い切る馬が圧倒的に多いが、昨年のスプリンターズSは1着ストレイトガール(CWコース)→2着サクラゴスペル(Wコース)→3着ウキヨノカゼ(同)とコース追いで臨んだ馬が上位を独占した。調整法に正解はないが、これは気になる事実。岡本はコースに目を向けた。

 2頭出しの尾関厩舎は共にコース追いを選択。どちらも休み明けとあって、師は「コースの方が息をつくれる」と2頭に共通する理由を説明した。レッドファルクスは南D(ダート)コースで5F63秒8~1F11秒8と外を鋭く伸び、先行したダノンアイリス(3歳1000万)に1馬身先着。全7勝が左回りのサウスポーだが、南馬場で一番外(1周2000メートル)のDコースでは右回りでも走りはスムーズだ。3走前のコーラルS(4着)で実戦でのメドも立てており、師は「コーナーで手前を替えなかったりする点も少しずつ解消されてきている」と手応えを示した。ダートを含め1200メートルは3戦全勝。前走・CBC賞Vも優秀で、右回り克服なら侮れない。

 一方、昨年2着のサクラゴスペルはWコースで前に目標を置く形での単走で4F52秒2~1F13秒0。昨年も安田記念以来で好走しており、「気性的には休み明けの方がいいのかな。昨年の勝ち馬がいないので暫定王者くらいのつもりでしっかり仕上げた」と意図的なぶっつけ参戦で状態に不安はない。質量共に関西馬優勢の一戦だが、穴はこの2頭ではないかと岡本は感じた。

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