【ローズS】末脚非凡なラベンダー 2強斬りへのカギは距離延長

[ 2016年9月16日 05:30 ]

鋭い伸びを見せたラベンダーヴァレイ(右)

 ローズSに出走するラベンダーヴァレイは前日の馬場が重かったため唯一、木曜追いを選択した。初コンビの浜中を背に朝一番のCWコースへ。ゴールデンローズ(3歳未勝利)の5馬身後方で折り合いに専念するが鞍上がなだめるのに苦労するほどの行きっぷり。それでも直線で内に入ると、並ぶ間もなく抜き去り2馬身先着。追うところなく、ラスト1F12秒2の切れ味を発揮した。

 「体調は悪くなさそう。ハミが抜けるタイプじゃなくずっと(手綱を)引っ張る感じになる。1200の切れを、1800の距離でどう引き出せるか」と浜中。今回は初めての距離がポイント。1200メートルを使った後だけに折り合い面に不安が残る。藤原英師は「前走は賞金加算したくて小倉に持っていった」と明かす。600メートルの距離延長について「マイルまでならいいが、1800になるとどうか。たかが200、されど200やな」と慎重な姿勢を崩さなかった。

 チューリップ賞はシンハライト&ジュエラーの“2強”に次ぐ3着。桜花賞(6着)も大きく崩れておらず、世代トップクラスの能力を秘めている。2強が休み明けで出走するだけに、夏場に使われたアドバンテージは強み。師は「前走輸送して減った体(16キロ減)は戻っている。小さい馬だし良馬場でやりたい。壁をつくって、うまくコントロールできれば」と鞍上に託した。浜中は「馬の後ろで折り合い重視がいいかな。内枠の方がいいね」とイメージ。非凡な末脚を引き出し、2強に襲いかかる。

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2016年9月16日のニュース