菜七子、名古屋競馬参戦決定!あるぞ“なでしこ3騎手競演”

[ 2016年9月16日 05:30 ]

調教に臨んだ藤田菜七子騎手。名古屋への参戦が決まった。

 藤田菜七子(19)が21日の名古屋競馬に初参戦することが15日、正式に決定、指定交流競走「ヴェスタ賞」に出走するカジノクイーン(牝3=中野)に騎乗することになった。これで地方競馬は10場目の騎乗となり、全14場制覇(ばんえい帯広を除く)へ、あと4場となった。同競馬には宮下瞳(39)と木之前葵(23)の2人の女性ジョッキーが所属しており、“女性騎手3人の競演”の可能性もグンと広がった。

 菜七子の地方10場目となる名古屋競馬参戦が正式に決定した。当初はサンレイフローラ(牝3=西橋)での参戦が予定されていたが、11日に行われた抽選で5頭の中央出走枠から漏れたため、いったんは白紙となっていた。そこで舞い込んだのが、抽選を突破したカジノクイーン(牝3=中野)の騎乗依頼。この日、坂路での調教にまたがり、同期の菊沢騎乗のセイユウルビー(2歳未勝利)を2馬身追走。馬なりのまま、末脚を伸ばして併入に持ち込んだ(4F55秒1~1F12秒6)。

 3月のデビュー以来、毎月行っていた地方騎乗だが、師匠の根本師の「夏は体力的にも大変なので抑えてあげたい」との意向もあって、7月18日の佐賀参戦を最後に中央に専念していた。約2カ月ぶりの地方“解禁”。菜七子は「初めての場所なので分からないことが多いですが、またいろいろと行けてうれしいです」と意気込みを口にした。

 名古屋競馬には、先月2児の出産を経て現役復帰したママさんジョッキー・宮下瞳と、海外でも勝ち星を挙げているアイドル騎手・木之前葵が所属。現時点で21日の騎乗馬は確定していないものの、菜七子に「ヴェスタ賞」以外のエキストラ騎乗のオファーが来ることはほぼ間違いなく、“女性3騎手競演”の可能性は十分。菜七子は「実現すればいいですね。楽しみです」と胸を躍らせた。

 今週の菜七子は土、日ともに中山で騎乗。除外もあって、土曜は8Rクリノクレオパトラ、日曜は2Rコロリアージュの1鞍ずつとなったが、5月28日以来の中央5勝目を挙げれば、名古屋のファンへの絶好のアピールとなることは間違いない。

続きを表示

この記事のフォト

2016年9月16日のニュース