【ローズS】フロムマイハート 2強にひと泡

[ 2016年9月14日 05:30 ]

フロムマイハート

 阪神の秋華賞トライアル「第34回ローズS」で一発を狙うのがフロムマイハート。春の疲れもすっかり癒え、得意舞台で“2強”に挑戦状を叩きつける。

 フロムマイハートは昨年12月に2戦して、年明けから5戦を消化するタフなローテーションだった。スイートピーS2着でオークスの出走権をつかみ、本番は16着に敗れた。吉永助手がスプリングシーズンを振り返ってくれた。

 「春は一生懸命、仕事をしてくれた。オークスの2400メートルは長かった。距離はそれより短い方がレースしやすい。輸送が続いたのも厳しかったです」

 オークス後は放牧に出され、春の疲れをリセットした。馬体もひと回り大きくなって戻ってきた。ローズSへ向けてきっちりと攻めを積んでいる。

 「馬体的にも精神的にもいい夏休みになった。馬体が増え、ひと夏を越して力強さが出てきたし、精神的に大人になりました」

 1週前は初コンビとなる和田を背にCWコースで併せ馬。ここまでは坂路中心の調整だったが“ビシッとやりたい”という考えのもと、コース追いを選択。5F68秒2~12秒0でしまいはシュッと伸びた。

 「和田騎手も“乗りやすいし、いい馬”って言ってくれてました。先週にしっかりやっているので、最終追いはサッとやるくらいだと思う。きっちり間に合った感じ。上は賞金を持っているし、ここで秋華賞の出走権を取りたいですね」

 さらに阪神の1800メートルも好材料。2走して1着2着1回のオール連対と良績を残している。舞台替わりは歓迎のクチだ。

 「得意な距離で得意な場所だし、持ち味を生かしたレースができればいい」

 条件は好転する。結果を出してきた阪神、この距離で秋の飛躍を期す。意地でも秋華賞へ―。この思いがスパイスとなれば期待も倍加するところ。2強にひと泡吹かせて“勝負駆け”を成就させる。

続きを表示

2016年9月14日のニュース