【京成杯AH】マイルは強い!重賞2勝目クエスト、秋はこの路線でG1獲り

[ 2016年9月12日 05:30 ]

<京成杯AH>レースを制した(10)ロードクエスト

 夏場に充電した実力馬が秋競馬の開幕重賞で躍動した。中山で行われた「第61回京成杯オータムハンデ」は1番人気の3歳馬ロードクエストが差し切り勝ち。昨年の新潟2歳S以来の重賞2勝目で、ハイレベル3歳世代の意地を見せた。2着にはカフェブリリアントが入り、鞍上の戸崎は重賞騎乗機会連続連対のJRA記録を9に伸ばした。

【レース結果】

 若手の躍進でカープが四半世紀ぶりの優勝を決めた翌日、競馬界もヤング世代が躍動した。古馬初対戦の3歳馬ロードクエストが貫禄すら感じさせる勝ちっぷりで重賞2勝目。管理する小島茂師は広島県出身で「昨日(10日)は両親を連れて東京ドームに観戦に行って、いい流れが来ていると思っていた。さすがに赤ヘル(3枠)ではなかったけどね」と“連日の戴冠劇”に満面の笑みを浮かべた。

 立ち遅れて後方からになったが、コンビ4戦目の池添は焦ることなく少しだけポジションを上げた。「ゲートはいつもあのくらい。気性が成長して自分で我慢できるようになっていた」。中団後方で3角を過ぎると一気にスパート。外をグングンと突き進み、最後はカフェブリリアントとの追い比べとなったが、メンバー最速34秒2の脚で半馬身差先着。「途中から自分で動いてねじ伏せた。強い競馬だった」と称賛する完勝だった。

 NHKマイルC2着など存在感は放つも勝ち切ることはできなかった春。反撃の秋へ向け成長した姿で戻ってきた。「筋肉も付いてきたし、春と比べるとだいぶお利口さんになった。気負う面も追い切るごとに良くなっていった」と目を細めた指揮官。これでマイルは3勝2着1回。勝ち星のなかった右回りもクリアした。「レース後すぐに池添が“マイルで行きましょう”と言っていた。ピンと来るところがあるのでしょう」と師。今後のローテは富士S(10月22日、東京)からマイルCS(11月20日、京都)が濃厚。カープの日本一にクエストのG1制覇。待ち遠しい秋がやってくる。

 ◆ロードクエスト 父マツリダゴッホ 母マツリダワルツ(母の父チーフベアハート)牡3歳 美浦・小島茂厩舎所属 馬主・ロードホースクラブ 生産者・北海道様似町様似堀牧場 戦績8戦3勝 総獲得賞金1億5654万4000円。

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