【新潟2歳S】木幡兄弟が重賞初対決 弟・巧也「今回は僕が上に」

[ 2016年8月26日 05:30 ]

重賞対決に意欲を燃やす兄・木幡初也(右)と弟・巧也はガッツポーズで健闘を誓う 

 今週の新潟メイン「第36回新潟2歳S」で、木幡兄弟初の重賞対決が実現する。JRAジョッキー木幡初広(51)を父に持つ次男でルーキーの木幡巧也(20)は新馬戦8馬身差Vの有力馬アピールバイオで、アイビスSD(フレイムヘイロー8着)に続く2度目の重賞挑戦。長男で3年目の初也(21)はチシャーキャットでの参戦となる。両者共に負けられない、真夏の越後決戦に挑む。

【新潟2歳S】

 同期6人の中で最多24勝を挙げ、今最も輝きを放っているルーキー木幡巧也。2度目となる重賞参戦で、早くも兄・初也との兄弟重賞対決が実現する。

 父譲りの精かんな顔を一層引き締めながら「(兄との対決は)特に意識はしていません。一緒に切磋琢磨(せっさたくま)して、2人で上に上がっていきたいですね」とサラリと言い切った。これまでに兄とのワンツー決着が3回あるが、いずれも兄が先着。「全部負けていることが、とても悔しい。今回は僕が上の着順にいきたいですね」と力を込めた。

 自厩舎かつ有力馬での参戦。アピールバイオの新馬戦は逃げて、さらに上がり3F最速(35秒3)の末脚で後続を8馬身ぶっちぎる衝撃V。「あんなに引き離すとは思っていませんでした。チャカチャカするところがあるが、走る時は集中してくれる」。24日の最終追いでも「使って気合も入っている。ハナにこだわりはないし、タメていい脚を使ってもおかしくない。考えて乗りたい」とイメージを膨らませている。

 躍進の秘けつは毎週行われる“家族会議”だ。レースが終わると、父、兄と3人で、レースVTRを見て反省会。「2人からアドバイスをもらいます。父の言うことは聞きますが、兄から言われるとムッとすることもありますよ」と冗談交じりに話すが、初也とは1歳違い。兄というより、やはりライバルという意識の方が強いのだろう。

 師匠の牧師は「レース前の準備など積極的にやっている。あとは経験だけ。重賞でも遜色なく乗ってくれるでしょう」と信頼を寄せる。それに対し、巧也は「先生は他厩舎に騎乗する時は、いつも頭を下げてくれている。感謝の気持ちを持って乗りたいですね」と、謙虚な気持ちを忘れずに、大一番に挑む。

 ▼木幡初広 見守る気持ちとしては、重賞でも他のレースでも同じ。求められるのは結果ですから。2人には少しでも前の着順に持ってこられるように乗ってほしい。

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