【札幌記念】モーリス 中距離王へ試金石だ!陣営「むしろ良さそう」

[ 2016年8月16日 05:30 ]

札幌記念に向けて調整に余念のないモーリス

 「第52回札幌記念」の主役はもちろん昨年の年度代表馬モーリス(牡5=堀)だ。香港遠征帰りの前走・安田記念は約2年ぶりの敗戦となる2着に終わったが放牧で英気を養い、短期免許で来日している名手モレイラとの再コンビで始動戦へ。今回の結果次第で秋は中距離路線を歩むプランもあるだけに、レース運びが注目される。

 新たな戦いの場を求め、“最強マイラー”が札幌記念への参戦を決めた。2000メートル以上への出走は古馬になってから初めてだが、池田助手は「大丈夫じゃないかなと思っています。血統的にはむしろ延びて良さそうですからね」とレースを心待ちにしている。

 1週前追いが圧巻だった。函館ダートコースでウムブルフ(3歳1000万)を左前に置いて向正面からスタート。抑え切れない手応えのまま3~4角で内からあっさりかわすと、追われることなく2馬身先着。池田助手も「凄い勢いでしたね。乗り手が行く気になれば行くけど、我慢と言えば我慢できる感じです。行きっぷりは良かったけど脚はたまっていましたよ」と賛辞の言葉を並べた。

 最終追いにはモレイラが騎乗予定。3カ月半ぶりにパートナーの感触を確かめる。「まだ体には少し余裕があるけど、最終追いでいい感じに仕上がると思います。いい状態で出してこそ(適性が)分かりますからね」と池田助手。よもや連敗は許されない。ただ勝つだけでも物足りない。強く勝って、マイル王は中距離でも王者になれることを証明する。

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2016年8月16日のニュース