【エルムS】リッカルド「ビックリ」デビュー24戦目重賞初挑戦V

[ 2016年8月15日 05:30 ]

重賞初挑戦ながら7番人気で激走したリッカルド

 札幌競馬場で行われた「第21回エルムS」は、重賞初挑戦の7番人気リッカルドが大金星。5歳のセン馬がデビュー24戦目にして栄冠をつかんだ。

 驚いたのはファンだけではない。重賞初挑戦の7番人気リッカルドが強敵相手に大金星。黒岩師は「いい手応えで4角を回ってきて、どれだけしのいでくれるかと思ったが、今までで一番いいはじけ方。正直ちょっとビックリしました」と愛馬の激走に目を丸くした。

 道中は中団を追走。3~4角では楽な手応えで外を上昇して前に並びかけた。黛はテン乗りでの殊勲で、昨年フェアリーS(ノットフォーマル)以来の重賞2勝目。「レース上手と聞いていたし、もう一列前でと思っていたが、まくった馬(ブライトライン)と一緒にジワジワ上がっていった。直線はこの手応えなら前はかわせるなと思った」と振り返った。逃げた1番人気のモンドクラッセを捉えると、内で食い下がったクリノスターオーも首差退けた。

 これまで2着7回、3着5回。堅実な一方で勝ちみの遅さが出世を妨げていたが、前走の安達太良S(1600万)に続いて初の連勝。師は「回復が早まって調教をしっかり積めるようになったのが大きい。コンスタントに使って力を付けている」と体質強化を“変身”の理由に挙げた。

 次走は未定だが、引き続きダート中距離路線を歩む予定。師は「今まで通り少しずつ良くなっていってくれれば」とさらなる成長に期待を寄せる。デビューからダート一筋で24戦。北の大地で大きな自信を手に入れた叩き上げがダート戦線を盛り上げていく。

 ◆リッカルド 父フサイチリシャール 母キョウエイハツラツ(母の父オペラハウス)セン5歳 美浦・黒岩厩舎所属 馬主・岡田牧雄氏 生産者・北海道新ひだか町岡田スタツド 戦績24戦6勝 総獲得賞金1億5868万2000円。

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2016年8月15日のニュース