菜七子「驚き」海外デビュー 英競馬場で世界の女性騎手と激突

[ 2016年8月7日 05:30 ]

海外デビューが決まった藤田菜七子

 今春3月にデビューした新人女性騎手・藤田菜七子(18=根本)が早くも海外デビューを果たすことが6日、JRAから発表された。19日にイギリスのサンダウン競馬場で行われる「ファティマ・ビント・ムバラク妃殿下レディースワールドチャンピオンシップ」第13戦に、JRA代表としては初めて参戦することが決まった。

 同シリーズはアラブ首長国連邦アブダビのファティマ・ビント・ムバラク妃殿下が働く女性を支援する活動の一環として、世界各国の女性騎手を招待して開催している。世界各地で年間14戦を行い、優秀騎手が11月13日にアブダビで行われる第15戦「ファイナル」(人数などは未定)に進出する。昨年5月には公営・名古屋の木之前葵(23)がイギリスのリングフィールド競馬場で行われた第8戦で優勝を飾り、ファイナル進出を果たしている。

 招待を受けた菜七子は「海外に行くのも初めて。まさか選ばれるとは思ってなかったので驚いてますし、うれしいです。急な知らせだったので、すぐパスポートも申請しました」と騎乗中の新潟競馬場で喜びを語った。さらに「これからイギリスの競馬を勉強したいと思う。出場する以上は結果を出したい」と前向きに話した。菜七子が出場する第13戦は純血アラブの芝1600メートル戦。招待騎手は日本、オーストラリア、韓国のプロ騎手3人と、イギリス、ドイツなどアマチュア7人の計10人で競う。JRA女性騎手として海外で勝利を挙げれば、99年にシンガポールで優勝した細江純子さん(現競馬評論家)以来となる。

 3鞍に騎乗した6日の新潟は3戦未勝利に終わったが、日曜7日も引き続き新潟で4鞍騎乗。区切りの通算10勝目(うち地方5勝)を目指した戦いが続く。

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2016年8月7日のニュース