【レパードS】ブレイブ軽快3馬身先着!放牧未経験も疲れ知らず

[ 2016年8月4日 05:30 ]

坂路の併せ馬で追い切られたケイティブレイブ(右)は疲れを見せることなく、武豊を背にキッチリ3馬身先着

 新潟メインはダートで飛躍を期す3歳馬限定重賞「第8回レパードS」。その最終追い切りが3日に東西両トレセンで行われ、ケイティブレイブが栗東坂路併せ馬で軽快な動きを披露。G1好走の反動は一切感じられなかった。

【レパードS】

 とにかくタフ、とにかく元気だ。外厩全盛の現代競馬において、デビューから1年以上も放牧に出されていないケイティブレイブは希有な存在。さすがに疲れがたまっているのでは…と勘ぐりたくなるが、そんな不安を一掃したのが最終追い。序盤で並走していたナムラムサシ(3歳未勝利)を残り300メートル辺りから引っ張り切りで突き放し、最後は3馬身先着。時計も4F52秒6~1F12秒7なら上々だ。

 先週に続いて騎乗した武豊は「いい動きだったね。きょうは馬なり。先週も併せ馬でやっているし、前走からそんなに間隔も空いていない。新潟への輸送もあるからね。順調じゃないですか」と満足そう。レースに1回、追い切りにこの日を含めて3回、計4回の騎乗だが「おとなしいし、暴れることがない。放牧に出たことがないみたいだけど、これならトレセンでもストレスがかからないんだろうなという感じだね」と好調を長くキープできている秘けつも感じ取った。

 もちろんレースにいけばきっちり結果も出す。兵庫CSが7馬身差の圧勝なら、続くJDDは厳しい展開に耐えて2着。「この世代のダート馬では上位。もまれる競馬をしたことがないから、理想は単騎逃げ。このレースで逃げ切った馬はいないけどね」と、あえて不安なデータを口にしたが、それも覆す自信があるからこそか。

 これまでにニホンピロジュピタ、ストーンステッパー、ニホンピロサートといった砂の一流馬を手掛けてきた目野師。「今まで多くの走る馬をつくってきたけど、それに匹敵するぐらいの馬。こちらが当たり前にやっていれば、しっかりと走ってくれる。本当に感心するよ」と一目置く。再来年2月で定年を迎える指揮官の集大成となる1頭。秋の大舞台に向けて、ここはきっちりと仕留めたい。

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2016年8月4日のニュース