ドゥラメンテ引退 競走能力喪失の診断、昨年2冠馬 種牡馬に

[ 2016年6月29日 15:58 ]

2015年のダービーを制し2冠に輝いたドゥラメンテ

 昨年のクラシック2冠馬で、26日の宝塚記念で2着入線後、左前脚を故障して経過観察中だったドゥラメンテ(牡4=堀)が、現役を引退することになった。29日、所有するサンデーサラブレッドクラブがホームページ上で発表した。

 宝塚記念ではマリアライトの首差2着に好走したが、ゴール入線後に脚を滑らせてバランスを崩し、鞍上のM・デムーロがコース上で下馬。左前脚のじん帯と腱の部分に内出血と炎症が確認された。栗東トレセンを経由して、滋賀県のノーザンファームしがらきで経過を観察していたが、患部の良化が見られず、獣医師が「競走能力喪失」の判断を下した。

 ドゥラメンテは父キングカメハメハ、母アドマイヤグルーヴで、両親がG1馬という超良血。昨年の皐月賞、ダービーを圧倒的な強さで制したが、その後に骨折が判明。復帰初戦となった今年2月の中山記念を勝ったが、続くドバイシーマCでは落鉄の不運もあって2着に敗戦。秋には凱旋門賞参戦のプランもあったが、無念のアクシデントでターフを去ることになった。今後は種牡馬になる予定で、夢は産駒に託されることになる。

 ▼堀宣行師 ドゥラメンテ号は、先日の競走で発症した疾病(複数のじん帯・腱の損傷)について、本日オーナーサイドと協議した結果、競走馬登録を抹消し種牡馬入りすることとなりました。本馬の競走馬としての完成はまだまだ先であると感じておりましたので、このようなアクシデントで競走馬生命を絶たれてしまったことは、大変残念に思います。今後は種牡馬として活躍してくれることと思います。これまでドゥラメンテ号に多大なる応援をいただきましてありがとうございました。

 ◆ドゥラメンテ 父キングカメハメハ 母アドマイヤグルーヴ(母の父サンデーサイレンス)牡4歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 主な勝ち鞍は皐月賞、ダービー、中山記念 戦績9戦5勝

続きを表示

この記事のフォト

2016年6月29日のニュース