【マーメイドS】シュンドルボン非凡な瞬発力!はじけた1馬身先着

[ 2016年6月9日 05:30 ]

併せ馬で追い切るシュンドルボン(右)

 阪神メイン「第21回マーメイドS」では関東馬シュンドルボンが併走馬を一瞬で抜き去る上々の動き。安田記念優勝(ロゴタイプ)で勢いに乗る田辺との再コンビで、中山牝馬Sに続く重賞2勝目の期待が膨らむ。

 シュンドルボンが、非凡な瞬発力を見せつけた。Wコースでの最終追い。4角までガイセリック(3歳未勝利)の2馬身後ろでジッと折り合う。力を蓄えて迎えた直線。「確認する間もなく抜かれた」。ガイセリックに騎乗していた矢野師の内を、はじけるように駆け抜けた。時計は4F50秒9~1F12秒6。いっぱいに追われた僚馬に楽な手応えのまま1馬身先着した。

 「先週までに負荷をかけているので今日は反応を見る程度。雰囲気は良かったし、ここを目標にいい調整ができた」と充実の口ぶりで振り返った同師。

 前走・ヴィクトリアM(9着)はマイルG1の速い流れに戸惑った上に、勝負を懸けた直線で前がふさがる不利。「最高の出来だっただけに悔しかった。でも力を出し切れなかった分、疲れもなく前回の出来を維持している」と田子助手。400メートルの距離延長についても「折り合いには不安がないので、2000メートルも大丈夫だと思う」と力強く話した。

 今回は田辺とのコンビ再結成で挑む一戦。通算で【2・3・0・2】の相性の良さで、飛躍のきっかけとなった昨夏の条件戦3連勝も田辺で始まった。師は「田辺はこの馬をつくる上で大事なキーパーソン。先週もG1(安田記念)を勝っているし、(この馬を)分かってくれている人にもう一度乗ってもらいたいと思った」と全幅の信頼を寄せた。今年の牝馬重賞戦線の主役立候補へ落とせない一戦。ヒロイン候補の準備は整っている。

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2016年6月9日のニュース