【安田記念】コンテント 香港の名伯楽がモーリス撃破へ「一発狙う」

[ 2016年6月3日 05:30 ]

東京競馬場のダートコースで追い切るコンテントメント

 海外から唯一参戦する香港馬コンテントメントは、ダートコース単走で最終調整を行った。

 日本が誇る世界のモーリスが登場した45分後、香港からの刺客コンテントメントが登場した。朝日を浴びた馬体はピカピカと輝き、筋肉質の馬体には力強さがあふれている。角馬場で入念にダクを踏み、体をほぐしてからダートコースへ。追い切りは4コーナーすぎからペースアップ。滑らかにコーナーを回ると、スピード感を保ったまま馬なりで3F42秒5~1F13秒9。軽めの内容での最終仕上げとなった。サイズ師は「ベリーグッド。追い切りは強くやらないのが私流。普段通りの調整」と納得の表情を浮かべた。

 チャンピオンズマイルはモーリスに0秒4差離された2着だったが、勝算あっての日本参戦だ。サイズ師は香港でこれまでにチャンピオントレーナー7度、今シーズンもリーディングトップを走る名トレーナー。安田記念には3頭で計7回挑み、08年アルマダがウオッカの2着と健闘した。

 日本を知り尽くしているトレーナーが2年ぶりに送り込むコンテントメントは初の海外遠征だが、「厩舎にやってきたその日から大人びていて、ドッシリ構えていた」とメンタル面を高く評価している。「1年も前からこのレース参戦を考えていた」と満を持しての参戦だ。

 忘れた頃にやってくるのが香港馬。安田記念は、これまでに00年フェアリーキングプローン(10番人気)、06年ブリッシュラック(3番人気)が優勝している。コンテントメントは先日発表されたレーティングで、リアルスティールと並ぶ119ポンドを獲得(モーリスは124ポンド)。「モーリスもリアルも強いが、うちのも負けていない。馬は生き物。そのときの状態次第では逆転可能。一発狙っていきますよ」と不敵な笑みを浮かべたトレーナー。手ぶらで香港へ帰るつもりは、みじんもない。

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