カネヒキリ死す…08年JCダートで奇跡の“復活劇”

[ 2016年5月28日 05:30 ]

2年4カ月の休養を挟んで2008年のジャパンCダートを制したカネヒキリ(左)

 05、08年ジャパンCダートなどダート重賞9勝(交流含む)を挙げ、引退後は種牡馬として活躍していたカネヒキリ(牡14)が27日、けい養先の優駿スタリオンステーション(北海道新冠町)で種付け中の事故により死んだ。

 カネヒキリはフジキセキ産駒で05年ジャパンダートダービー、JCダート、06年フェブラリーSなど砂の主要競走を次々に制覇。4歳秋に右前屈腱炎を発症したが、2度の幹細胞移植手術を受けて6歳秋に復帰。08年JCダートを再び制した。2年4カ月の休養を経てのG1制覇は、現在も破られていない最長記録。奇跡の復活とされた。その後も東京大賞典など交流G1・2勝を挙げたが、骨折の影響で10年9月に引退し、種牡馬入り。現4歳世代が初年度産駒にあたる。優駿SSの須崎孝治・代表取締役は「産駒も順調にデビュー、さあこれからという時に残念でならない。残された産駒の活躍を願いたい」と突然の死を悼んだ。

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2016年5月28日のニュース