【日本ダービー】ロブソン堀師 史上初の調教師連覇へ理想枠ゲット

[ 2016年5月27日 05:30 ]

3頭併せで追い切るマウントロブソン(手前)

 美浦では史上初の調教師としての連覇が懸かる堀厩舎のマウントロブソンが馬具に工夫を加え万全の態勢を整えた。

 芦毛の馬体が躍動した。マウントロブソンはWコースで最終追い。中オコレマルーナ(7歳1600万)内シャドウパーティー(同)を視界に入れながら、2頭の外を1馬身ほど先行。直線は2頭をそのまま内に招き入れる形で併走。しっかり馬体を併せ、4F53秒9~38秒8~12秒8で最後は首差先着した。

 「2週前、1週前と時計が速かったし、先週追い切って馬がストレスを感じていたので、週末は(調教を)抜いて、今週はサラッと。十分乗り込んだし、いい状態で競馬に向かえる」。橋本助手は理路整然と調教の意図を説明したが、さらなる工夫も加えていた。チークピーシーズの着用だ。「先週の追い切りで反応が鈍かったので着けたが、随分と反応が良くなって、しまいもしっかりしていた」と同助手。

 チークは後方の視界を遮って集中力が増す半面、行きっぷりが良くなり過ぎる可能性もある。「レースで装着するかは当日のテンションや馬場状態などで慎重に見極めたい」と、ギリギリまで勝負手を探り続ける構えだ。

 皐月賞は6着に敗れたが「前を追い掛けた分もあるし、エンジンの掛かりが遅い馬なのに、直線で進路をカットされたのも痛かった。それでも最後は荒れた内を突いて伸びた。気持ちを切らさず走れば、今回もチャンスはある」と橋本助手は前向き。

 コンビを組むT・ベリーは「とにかくリラックスして走らせることが大切。距離は向くと思う。枠は5~10番が理想」と話していたが、希望通りの9番をゲット。昨年のドゥラメンテに続き、史上初となる調教師のダービー連覇へ。静かに用意周到に反撃の時を待っている。

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