高知生え抜き馬の意義ある1勝

[ 2016年5月27日 05:30 ]

園田で重賞のじぎく賞を制したディアマルコ(手前)

 【地方競馬です!!】売り上げ増加、所属馬の全国区での活躍と、一時の低迷を脱し存在感を増す高知競馬。その高知にとって大きな意味を持つ勝利が19日、新たに一つ刻まれた。

 3歳牝馬全国交流の「のじぎく賞」(園田1700メートル)を制したディアマルコ(高知・那俄性=ながせ)。同馬は昨年、高知で98年以来17年ぶりに復活した2歳新馬戦(サラブレッド)の勝ち馬。他地区からの転入組が大半を占める中、数少ない生粋の“高知っ子”だ。

 同馬を管理する那俄性師は13年福山競馬廃止後、高知に移籍。「最近では味わったことがないほど気持ちのいい勝利。福山には2歳新馬戦があったので違和感はないが高知では意味のある勝利だと思う」。地元生え抜き馬の重賞制覇は12年黒潮菊花賞を制したヒロカミヒメ以来。

 ディアマルコの重賞制覇で早くも結果が出た2歳新馬戦。今年も7月上旬から実施される予定。那俄性厩舎にも2頭の2歳馬が入厩する。生え抜き馬の活躍はその競馬場に活気をもたらす。高知優駿(黒潮ダービー=6月19日)を目指すディアマルコの活躍が、さらに高知を熱くする。 (秋田 麻由子)

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2016年5月27日のニュース