【天皇賞・春】波乱起こす!?蛯名タンタ虎視たんたん

[ 2016年4月28日 05:30 ]

青葉賞に登録のプロディガルサン(奥)と併せて追い切るタンタアレグリア

 【G1ドキュメント=27日】天皇賞・春で主役を張るゴールドアクターが関東馬ということで、今週の美浦は大にぎわい。報道陣の数も通常の倍以上。スポーツ番組の美人女子アナたちに、トレセン中の視線が奪われている。そんな中、村松は誰の視線も浴びることなく、こっそりとスタンドの階段を駆け上がった。タンタアレグリアの追い切りを見届けるため。蛯名が騎乗して青葉賞で復帰戦を迎える素質馬プロディガルサン(3歳オープン)と2週連続でWコース併せ馬を消化した。

 1週前はプロディガルが先行したが、今週はタンタが先導役。5馬身先行からスタートして、ゆったりとしたフットワークを繰り出して直線外へ。プロディガルに前に出られたが、鞍上が手綱を押すと、大きくストライドを伸ばして最後は併入した。国枝師は「先週はタンタが内に入ってモタれたので、今週は逆の位置にしました」と説明。内に馬を置いたことで、最後までしっかり脚を伸ばし、ラスト1F12秒4で駆け抜けた。

 感触を確かめた蛯名も「ゆったり折り合い重視の調教ができた」と納得顔。続けて「まだ体も気持ちも大人になりつつあるところだけど、素質は無限大。きっかけ一つでひと皮むけそうな感じはする。今回は一発を狙う騎乗をするつもり」と力を込めた。このレースは02年マンハッタンカフェ、13、14年フェノーメノで3勝。武豊の6勝に次ぐ現役騎手史上2位の記録を誇る。皐月賞も8番人気ディーマジェスティで制しており、波に乗るベテランが再び波乱を巻き起こす予感がする。

続きを表示

2016年4月28日のニュース