【大井・羽田盃】1番人気タービランスまず1冠!重賞3勝目

[ 2016年4月21日 05:30 ]

タービランス(左)で羽田盃を制しガッツポーズをする森

 南関東3冠の開幕戦「第61回羽田盃」が20日、大井で行われ、1番人気タービランスが連勝で王座に輝いた。重賞は3勝目。水野貴史師(43=浦和)、森泰斗騎手(35=船橋)は共にクラシック初制覇となった。5着までが東京ダービー(6月8日、大井2000メートル)への優先出走権を獲得した。

 5番手追走のタービランス。向正面でうまく外に出した。絶好の手応えで4角3番手。だが追いだしを我慢した。抜け出すと遊ぶ面があるからだ。慎重に仕掛けのタイミングを図った森。残り200メートルで先頭に立った。そこから先は懸命に追う。外を伸びたトロヴァオの追い上げを首差抑えた。鞍上は何度も左手を握り締め、突き上げ、脱鞍所では「やったあー!」と叫んで馬の首に体を密着させて喜んだ。

 ステップ重賞の京浜盃は大外14番枠から3番手につけ快勝。今回、森は「乗り難しい枠(1番)。出られる所を探して外に出したいと思っていた」。思い描いた通りの展開だった。「着差以上に馬には余裕があったと思う」と笑った。旧北関東時代からの先輩である水野師も「乗り方はアイツなりに考えていると思うよ」と信頼。そして任せた。この後は放牧を挟んで、東京ダービーでの2冠獲りに臨む。

 ◆タービランス 父パイロ 母チャームエンジェル(母の父シアトリカル) 牡3歳 浦和・水野貴史厩舎 馬主・泉俊二氏 生産者・北海道厚真町の大川牧場 戦績9戦6勝(南関東3戦2勝) 総獲得賞金6770万円。

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2016年4月21日のニュース