【皐月賞12日ナマ情報】エアスピネル 調整で“変化”、気性も大人に

[ 2016年4月12日 17:49 ]

坂路で調整するエアスピネル

 G1第76回皐月賞(17日、中山芝2000メートル)の有力馬追い切りは13日、栗東、美浦トレセンで行われる。このコーナーでは、追い切り前日、全休日明け12日の東西有力馬陣営のナマ情報をお届けする。

 【12日栗東トレセン】

 3戦無敗、ディープインパクト産駒のマカヒキ(友道)は弥生賞を制し、牡馬1冠取りに挑む。12日は坂路1本を軽快に駆け上がり、最終追いに備えた。友道師は「前走よりは強めにやってきたけど、ここまで段階的に強くしてきたので何の心配もしていない」と自信あふれる口ぶり。

 マカヒキと同じディープ産で3戦全勝のサトノダイヤモンド(池江)は、きさらぎ賞以来の休み明け。1週前追いでは抜群の動きを見せた。池江師は「春は(ダービーを含めた)3戦がいいのでは。古馬でも4戦は厳しいからね」とトライアルを使わなかった理由を説明。そして「先週の動きは本当に良かった。順調に来たなという感じ」と仕上がりの良さを語った。

 2歳王者リオンディーズ(角居)は、13年2着だった半兄エピファネイアのリベンジに挑む。角居師は「兄は大跳びでリズムに乗るのが難しかったけど、こちらは上手に走れて器用な感じ」と操作性ですぐれていることを強調。前哨戦の弥生賞で連勝は止まったが「ジョッキー(Mデムーロ)が上手に我慢させてくれたし、次に生きるのでは」と反撃に燃えている。

 昨年の朝日杯FS2着エアスピネル(笹田)は休み明けの弥生賞3着をステップに参戦。先週はCWコース追いで6F81秒0。笹田師は「この中間は気性の幼さを改善してレベルアップを図ってきた。先週CWで追い切ったのはその一環。その成果が徐々に表れてきている。評判になっている3強と戦えるように努力しているつもり」と意気込みを伝えた。

 【12日美浦トレセン】

 ロードクエスト(小島茂)は今年初戦のスプリングSで3着。小島茂師は「期待も高い馬だし、メンバー的にも勝って欲しかった」と振り返った。中間は順調で「出来は上向き。雨予報?新潟2歳S(やや重)を勝った時はうまいと思っていたので」と同師。新潟2歳Sの剛脚は、まさにG1級。もしレース当日、馬場が悪くなり、西の有力馬が苦にするようだと、クエストの一発があっても不思議じゃない。

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2016年4月12日のニュース