【大阪杯】ラブリー肩ムチ軽く12秒4!池江師「悪くない出来」

[ 2016年3月31日 05:30 ]

ラブリーデイ(中)はM・デムーロを背に、ミッキークイーン(左)などと3頭併せで追い切られた

 昨年の最優秀4歳以上牡馬が始動Vへ万全の態勢を整えた。阪神メーン「第60回大阪杯」の追い切りが30日に美浦、栗東トレセンで行われ、ラブリーデイが迫力満点のフットワークを披露。休養明けの不安を一蹴する仕上がりで7個目の重賞タイトルに王手をかけた。

 今年の大阪杯はG1馬5頭が集結するハイレベルな一戦。中でもラブリーデイの実績は抜けた存在だ。昨年は宝塚記念、天皇賞・秋のG1・2勝を含め重賞6勝。そのうち2000~2200メートルの距離に限れば5戦5勝の“負け知らず”だ。それを考えれば昨秋のジャパンC(3着)、有馬記念(5着)はベストな舞台とは言えない中での奮闘で高く評価できる。池江師も今年初戦に確かな手応えを感じている。

 「有馬記念の後はさすがに疲れが出たが、今はすっかり回復。休み明けだが初戦としては悪くない出来にある。内回りのコースは合っているし、今年は2000メートル前後の距離にこだわっていきたい」

 器用な立ち回りで他馬を制圧する機動力は現役屈指。昨年は同じ阪神の内回りだった鳴尾記念、宝塚記念を連勝で飾り、この条件は持ち前のロングスパートがフルに生かせる舞台。この後、香港遠征(4月24日、クイーンエリザベス2世C)を控えるが、余裕残しだった昨秋の京都大賞典を快勝したように、馬体が充実した今は“叩き良化型”のイメージはない。

 今月初めに帰厩してからは精力的に乗り込まれ軽やかな身のこなし。最終調整は新コンビのM・デムーロを背にCWコースで3頭併せ。ダノンシャルマン(3歳500万)をリード役に、内のミッキークイーン(4歳オープン)と併せる形で10馬身後ろを追走。池江厩舎おなじみの“半マイル追い”で、コーナー手前からグングン加速していき、直線入り口で僚馬を射程圏に入れる。鞍上がラスト1Fでエンジンの掛かりを確認すると、フィニッシュは肩ムチ程度にとどめ6F83秒1~1F12秒4。

 鞍上のM・デムーロは「賢い馬で最後の反応も良かった。レースを見たイメージではどんな競馬でもできそう。距離も合いそうだし楽しみだね」と手応えの良さを話す。先週はドバイで日本馬の活躍に沸いた。ラブリーも香港へ弾みをつけるV発進を狙う。

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2016年3月31日のニュース