【高松宮記念】ベローチェ真っ向勝負「今回も行くしかない」

[ 2016年3月25日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=24日】先週3日間開催の影響で今週の栗東は火曜が全休日。普段は時間にゆとりがある木曜に追い切りが集中して朝イチから大忙しだった。開門から3時間が経過して取材も終盤に差しかかった午前10時15分、ローレルベローチェが馬場入り。いつも通り中井を背にダートのEコースを通って坂路へ。調教スタンド1階のモニター前に陣取る平木厩務員。柏原はそのそばで動きを見守った。

 前半はスピードをコントロールしながら、しまい重点で4F55秒4~12秒7を計時。先週木曜に4F49秒6(ラスト13秒0)とビッシリ負荷を掛けてある。平木厩務員は「イメージ通り。1週前にしっかりやって競馬の週はなるべくテンションを上げないのがいつものパターン。けさはこれくらいでちょうどいい」と笑みを浮かべた。

 昨秋にダートから芝に切り替えると逃げ一手で1000万から準オープン、淀短距離Sと3連勝。重賞初参戦の前走・シルクロードSも敗れはしたが2着と存在感を示した。平木厩務員は「前走後はいくらか疲れがあったけど、ケアして元気いっぱい。走りたくて仕方がない感じだね」と好調をアピールする。

 母の父キングヘイローはコース改修前の2000年に高松宮記念勝ち、母ヘイローフジは08年に尾張S勝ちと中京に縁のある母系、さらに父が快足馬サクラバクシンオーで生粋のスプリント血統だ。「以前、控える競馬をしたら途中でやめてしまったし、現状では控える競馬は考えられない。今回も行くしかない」と迷いのない表情。スタイルを貫き、真っ向勝負を挑む。

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2016年3月25日のニュース