【高松宮記念】サクラゴスペル 5度目の正直へ満足併入

[ 2016年3月24日 05:30 ]

ハイアーレートと併せるサクラゴスペル(手前)

 【G1ドキュメント=23日】出走18頭中4頭と少数派ながら実力馬がそろった高松宮記念の関東勢。どの馬の追い切り後にも陣営の周りには大きな取材の輪ができた。鳥谷越を含む報道陣の多さに目を丸くしたのが、サクラゴスペルと初コンビを組む勝浦だ。「先々週、きょうと2回乗っただけ。比較するものがないので何を話せば…」と戸惑いながらも「特に悪いところはないし、いい動きでしたよ」と好感触を伝えた。

 その追い切りはWコースで僚馬ハイアーレート(5歳500万)を5馬身追走する併せ馬。向正面で一気に差が詰まったが、暴走することはなく1馬身後ろで我慢。直線で勝浦が追いだすとグイッと反応して併入に持ち込んだ。鞍上と同様に、尾関師も「いい追い切りができた」と満足顔だ。

 前走・香港スプリント(12着)の疲れが残り、海外遠征帰りでぶっつけでの参戦。それでも動きを見る限り、むしろフレッシュな状態で臨める印象がある。指揮官も「中京への輸送で馬体が減る馬。今500キロあるのでレースでちょうど良くなるイメージ」と、この臨戦過程がプラスに働くことを期待している。

 高松宮記念には今年で5年連続出走。「上には上がいる。トウカイトリック(天皇賞・春に8年連続出走)とか」と笑った指揮官は「ジョッキーは中京で結果を出しているからね」と鞍上への信頼を口にした。その勝浦も「中京のことは分かっているつもり」と気合十分。衰えを感じさせない古豪に、コースを知り尽くした鞍上。熟練の技がさく裂するかもしれない。

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2016年3月24日のニュース