【スプリングS】最後の大物マウントロブソン 見せた瞬発力12秒3!

[ 2016年3月18日 05:30 ]

2頭併せで追い切るマウントロブソン(左)

 伯父クロフネに似た輝く芦毛、父ディープインパクト譲りのしなやかなストライド。皐月賞戦線最後の大物マウントロブソンがWコースで噂にたがわぬ走りを見せた。スウィフトレイド(3歳未勝利)の2馬身後方から徐々に差を詰めた直線。内に進路を取ると、四肢に力がこもる。ラスト1F12秒3の瞬発力。肩ムチが入った相手をあおるように余力残しで併入に持ち込んだ。

 「しっかり反応していたし、状態はいいです。体つきはさほど変わりませんが、レースを使ってもピリピリせず、落ち着きが出てきました」と手応えを語る渡辺助手。「デビュー2戦(新馬、未勝利)とも2着でしたが、勝った馬はいずれも重賞で活躍していますからね」と続けた。デビュー戦で先着を許したリスペクトアースは京都2歳S2着、2戦目(未勝利)で首差の大接戦を演じたディーマジェスティは共同通信杯優勝。相手が悪かった。

 その後は難なく2連勝。特に前走の小倉・あすなろ賞ではしんがり追走から3コーナー手前で動いて後続をねじ伏せた。現役時代のクロフネを思い起こさせるまくり技。「ゲートを出ずに後方からの競馬になりましたが、とにかくスタミナがありますから。脚をためてスパッと切れるというより、じわじわ長くいい脚を使えるタイプ」と同助手。さらに「今回のメンバーでは簡単にいかないでしょうが、期待を持って挑みます」と続けた。

 クロフネやディープインパクトを所有した金子真人HDが堀厩舎に託した大物3歳。弥生賞でデビュー3連勝を飾ったマカヒキと共に、クラシックを狙う金子軍団の二枚看板となるか。

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2016年3月18日のニュース