【フェブラリーS】ジャルダン まるで鉄砲玉!5F66秒9~1F12秒7

[ 2016年2月18日 05:30 ]

2頭併せで力強い走りを見せるロワジャルダン(右)

 美浦では東海S3着の5歳馬ロワジャルダンが余力たっぷりに先着。昨秋メキメキと力を付け、暮れのG1チャンピオンズC4着と好走。新王者の資格は備えている。

 まさに充実期。ロワジャルダンの動きがそう語っていた。Wコースでの追い切りは調教駆けするエルインペレイター(6歳障害未勝利)を一蹴。戸田師も「稽古の走りがずいぶん変わった。調教チャンピオンのペレイターを相手にあの動きだからね。今まではWコースであんなに素軽く走れなかった」と驚きの表情だ。

 道中は6馬身後ろを無理なく追走。ゴールまで残り200メートルで馬体を併せると、鞍上のゴーサインに瞬時に反応した。ラストは抜群の伸びで内から1馬身先着。5F66秒9~1F12秒7の時計も申し分なし。師は「先週も強めに追ったあと体重が増えていた。体調は万全です」と仕上がりに胸を張った。

 3歳春のアクシデントが昨秋の躍進につながっている。「以前は疲れやすいところがあったが、骨折で長く休んだことで体質が強くなった」と斎藤助手。11月のみやこSを日本レコードタイで快勝すると、続くチャンピオンズCでも勝ち馬サンビスタに0秒3差の4着。同助手は「みやこSを勝った後は次につながればと思っていたが、急激に馬が良くなった」と本格化を感じ取っている。

 前走・東海Sは2番手と逃げた馬が1、2着で決まる追い込み馬にはきつい展開。当日に浜中が落馬し、横山和への急な乗り代わりもあった。戸田師は「中京ダートの完全な前残りで厳しかった。しまいでちょっと脚を使っただけだから、ダメージも全くない」と度外視の構えだ。

 今回は初めてのマイル戦。距離短縮への対応は課題になるが、指揮官は「福島の1700メートルで結果を出しているしマイルも問題ない」と適性ありを強調。「チャンピオンズCでは一流どころを相手に負けない競馬をした。この相手でも見劣りしないと思う」と期待は大きい。遠回りはしたが、それだけ強くなった。G1初制覇は手の届くところにある。

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2016年2月18日のニュース