【飯塚SG全日本選抜】鈴木圭、SG最年少Vへ爆走

[ 2016年2月12日 05:30 ]

ベテラン顔負けの調整力で整備する鈴木圭一郎

 飯塚オートのSG「第29回全日本選抜」は12日、シリーズ3日目を迎える。予選2日間の平均競走得点上位64人が3日目5~12R「最終予選」で激突。2日目は走路温度の上昇で攻略に苦心する難コンディションだったが、32期の鈴木圭一郎が2日目11R、試走タイム3秒26、上がりタイム3秒357と驚異的な数字を叩き出して圧勝。きょう3日目12Rで、3連勝での準決勝戦進出を目指す。

 2日目11R。7枠から目の覚めるようなトップスタートを繰り出した鈴木圭。1周目バックストレッチで早々と逃走態勢を築いた。人気を二分していた地元大将格の浦田を2着にしりぞけ快勝。レース後「スタートが良かった」と最高の笑みを見せた。直後の12Rを制した地元支部先輩の中村雅が上がり3秒379。浦田はこの数字を上回る3秒376で走破しているのだから、いかに鈴木の上がりタイム(3秒357)が素晴らしかったかが分かる。

 13年7月デビューで、まだキャリアは約2年半。だが、その調整力はベテラン顔負けだ。「初日とはキャブのセッティングが換わっているけど、コンディションの変化にも対応できていると思う」。過去のSG優出は2回(15年9月伊勢崎オートGP=4着、同11月川口日本選手権=4着)。立派なものだが「昨年まではSGという大舞台を意識し過ぎて失敗が多かった」と反省も忘れない。着実にデビュー最短&史上最年少SG初Vへの道を突き進んでいる。

 きょう3日目は不安定な空模様の中、最終12Rまで待たなければならない。しかし、「天候に応じてキャブ、電気の調整くらいで大丈夫だと思う」と愛車カルマ3Kへの信頼は揺るがない。「いつも通り、落ち着いて走ることを心掛けたい」と冷静に締めくくった。一戦ごとに強くなっていく相手。不安定な走路状況。しかし、今の鈴木圭にとってそれらは大きな障害ではない。

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2016年2月12日のニュース