【フェアリーS】ラブリーアモン抽選突破!中野助手“父子連覇”だ

[ 2016年1月8日 05:30 ]

キングサンデー(左)と併せたラブリーアモンは軽快な走りを見せる

 月曜中山メーンの「第32回フェアリーS」の追い切りが7日、美浦トレセンで行われた。Wコースで軽快な動きを見せたラブリーアモンが“父子連覇”を狙う。同馬の調教を担当する中野翔助手(29)は昨年の同レースをノットフォーマルで制した中野栄治師(62)の長男。23分の15の抽選も突破。虎視たんたんとVを狙っている。

【フェアリーS】

 午後3時すぎの投票所。ラブリーアモンの抽選結果を見届けた中野助手は「よかったです」と第一声。騎手時代に「競馬界の郷ひろみ」とも呼ばれ、アイネスフウジンでダービーを制した父譲りのイケメンに安どの色を浮かべた。昨年はその父が管理するノットフォーマルが勝った一戦。「しかも黛父子(助手と騎手)制覇でしたからね。今年は…」と父子連覇にひそかな闘志を燃やした。

 追い切りは主戦の武士沢が騎乗してWコースで4F55秒0~1F13秒4。馬なりのまま先行したキングサンデー(3歳未勝利)と併入に持ち込み、武士沢は「調教で動き過ぎちゃうところがあるが、うまく抑えながらやれた。順調ですよ」と好感触を口にした。

 初勝利までに5戦を要したが、もともと陣営の期待の高かった1頭。1戦ごとに競馬を覚え、10→6→3→2→1着と着実に成績を上げてきた。谷原師は「怖がりだが、乗り役が競馬でうまく教えてくれている」と成長に目を細める。草食動物の馬は逃げるために速く走る。怖がりなことは決してマイナスではない。武士沢は「競馬が上手になってきているし、怖がりな面もいい方に出ている」と手応えを示した。

 前走は牡馬相手に上がり3Fメンバー最速となる34秒1の剛脚を繰り出してV。1馬身1/4差をつけた2着ウムブルフが次走で4馬身差完勝を収めたことも同馬の能力の高さを物語る。その前走はデビュー戦から続戦しての5戦目。中野助手は「前走は少し疲れているかなという感じもあったのに、強い勝ち方。状態は前走以上ですよ」と胸を張る。16頭中15頭が1勝馬の戦いならチャンスは十分。フェアリーSは中野家にとって験のいいレースになるかもしれない。

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2016年1月8日のニュース